乃木坂46 メンバー 一覧

リスト, 乃木坂46

(C) 乃木坂46

「秘すれば花」

AKB48の公式ライバルとしてアイドルの扉をひらいた36名の少女。修道院をイメージさせる閉塞感、どこか本音を潜行させた息苦しさによってのみ育まれる「清楚」を日常的に提示する少女たちのその横顔は、処女性の高いアイドルを画面に映し出すことに成功し、大衆が想うアイドルの魅力のあり方を、古典に引き戻す。
「演劇」を支えにしてアイドルを育むグループであることを決定づけた『君の名は希望』の達成をもって、前田敦子の系譜に連なる生駒里奈を主人公に置いた教養小説に幕を閉じるが、生駒里奈という言わばAKB的主人公を遠い過去にするように、その中心軸から放たれた生田絵梨花、星野みなみ、西野七瀬、白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理、そして齋藤飛鳥といった才能豊かなアイドルによって編まれる稚気、「夢」に結ばれた絆は、桁違いの厚みをもつ群像劇、アイドル・エコールをつくりあげ、ほどなくして、シーンは菖蒲色に染まる。

第二期生には、堀未央奈、鈴木絢音、寺田蘭世、佐々木琴子と並々ならぬ個性の持ち主がグループの歴史に加わる。だが、彼女たちは、たとえば篠原浅茅(宝塚少女歌劇・第二期生)とおなじように、王道のアンチテーゼと扱われ、「不遇」をアイドルのアイデンティティにしてしまう。
AKB48誕生以降のグループアイドル史において、シーンのもっとも豊穣な時期に収穫された第三期生には、寵児の与田祐希、神童の大園桃子、前田敦子の系譜に連なる山下美月が屹立する。彼女たちはまさしくハーベストムーンであり、かげりを見せはじめたシーンを月明かりが照らしてくれる。
白石麻衣、西野七瀬に触れた最後の子どもである第四期生には、グループアイドルの第一期生だけにそなわる独特の不完全さ、その欠片をみる。「希望」を受け継ぐ筒井あやめ、グループのあたらしいマスターピースである賀喜遥香の名がまず挙げられ、なによりも、遠藤さくらからは、シーンが迎えるであろう収斂を貫通し生き抜くだけの、たとえば「役者」としての成功、その可能性をつよく感じる。
過去とのフュージョンを狙った、他人のそら似をテーマに集合した第五期生は、天才つまり「平手友梨奈」という役を与えられた中西アルノを筆頭に、アイドルを演じることで自身の過去をどう乗り越えるのか、という、ほんとうの自分を見つけるための「夜明け」の物語、その結実の希望を描き出す。
おそらく、この乃木坂46が、キラ星のごとくさんざめくこの群像が、AKB48から連なるアイドルグループの最高到達点になるのではないか。

君たちがそうやって、同じひとつの純粋さ、ありとあらゆる人間的感情で結ばれているのを見ると、君たちが将来も別れわかれになることなんかありえないなって、おれには思えてくるんだ。(バルザック「ゴリオ爺さん」)

乃木坂46メンバー 一覧

1期生
秋元真夏 安藤美雲 生田絵梨花 生駒里奈 市來玲奈 伊藤万理華 井上小百合 岩瀬佑美子 衛藤美彩 柏幸奈 川後陽菜 川村真洋 齋藤飛鳥 斉藤優里 斎藤ちはる 桜井玲香 白石麻衣 高山一実 中田花奈 中元日芽香 永島聖羅 西野七瀬 能條愛未 樋口日奈 橋本奈々未 深川麻衣 星野みなみ 松村沙友理 大和里菜 吉本彩華 若月佑美 和田まあや 畠中清羅 伊藤寧々 宮澤成良 山本穂乃香

2期生
伊藤かりん 伊藤純奈 北野日奈子 相楽伊織 佐々木琴子 鈴木絢音 新内眞衣 寺田蘭世 西川七海 堀未央奈 山崎怜奈 渡辺みり愛 米徳京花 矢田里沙子 

3期生
伊藤理々杏 岩本蓮加 梅澤美波 大園桃子 久保史緒里 佐藤楓 中村麗乃 向井葉月 吉田綾乃クリスティー 与田祐希 山下美月 阪口珠美

4期生
遠藤さくら 賀喜遥香 掛橋沙耶香 金川紗耶 北川悠理 黒見明香 佐藤璃果 柴田柚菜 清宮レイ 田村真佑 筒井あやめ 早川聖来 林瑠奈 松尾美佑 矢久保美緒 弓木奈於 松岡愛美

5期生
五百城茉央 池田瑛紗 一ノ瀬美空 井上和 岡本姫奈 小川彩 奥田いろは 
川﨑桜 菅原咲月 冨里奈央 中西アルノ

乃木坂46 表題曲、歴代センター 一覧

・メジャー
【2012年】
1st.ぐるぐるカーテン/生駒里奈(初代)
2nd.おいでシャンプー/生駒里奈
3rd.走れ!Bicycle/生駒里奈
4th.制服のマネキン/生駒里奈
【2013年】
5th.君の名は希望/生駒里奈
6th.ガールズルール/白石麻衣(2代目)
7th.バレッタ/堀未央奈(3代目)
【2014年】
8th.気づいたら片想い/西野七瀬(4代目)
9th.夏のFree&Easy/西野七瀬
10th.何度目の青空か?/生田絵梨花(5代目)
【2015年】
11th.命は美しい/西野七瀬
12th.太陽ノック/生駒里奈
13th.今、話したい誰かがいる/白石麻衣、西野七瀬
【2016年】
14th.ハルジオンが咲く頃/深川麻衣(6代目)
15th.裸足でSummer/齋藤飛鳥(7代目)
16th.サヨナラの意味/橋本奈々未(8代目)
【2017年】
17th.インフルエンサー/白石麻衣、西野七瀬
18th.逃げ水/大園桃子(9代目)、与田祐希(9代目)
19th.いつかできるから今日できる/齋藤飛鳥、西野七瀬
【2018年】
20th.シンクロニシティ/白石麻衣
21st.ジコチューで行こう!/齋藤飛鳥
22nd.帰り道は遠回りしたくなる/西野七瀬
【2019年】
23rd.Sing Out!/齋藤飛鳥
24th.夜明けまで強がらなくてもいい/遠藤さくら(10代目)
【2020年】
25th.しあわせの保護色/白石麻衣
【2021年】
26th.僕は僕を好きになる/山下美月(11代目)
27th.ごめんねFingers crossed/遠藤さくら
28th.君に叱られた/賀喜遥香(12代目)
【2022年】
29th.Actually…/中西アルノ(13代目)
30th.好きというのはロックだぜ!/賀喜遥香
31st.ここにはないもの/齋藤飛鳥
【2023年】
3
2nd.人は夢を二度見る/山下美月、久保史緒里(14代目)
33rd.おひとりさま天国/井上和(15代目)
34th.Monopoly/遠藤さくら、賀喜遥香
【2024年】
35th.チャンスは平等/山下美月