乃木坂46 夏のFree&Easy 評価

のぎざか, 楽曲

(C) 夏のFree&Easy ジャケット写真

「夏のFree&Easy」

歌詞、楽曲、ミュージックビデオについて、

乃木坂46の9枚目シングル。センターで踊るのは西野七瀬。
生駒里奈との交換留学としてグループに参入したSKE48の松井玲奈が歌唱メンバーに名を連ね、きわめて再現性の低い、きわめて豪華な「選抜」を実現している。だが、楽曲そのもののクオリティは低い。いまいちパッとしない。詩情の上を歩くアイドルの笑顔がどこか散漫的で、焦点が定まらない。

『夏のFree&Easy』の”キズ”は、(「夏」という季語が示すとおり)人生の岐路に立った人間の背中を後押しするような活力が命題に置かれているのにもかかわらず、その命題に対する楽曲の失敗を前にしたファンが「落胆」を抱かない点である。
今作品は、そのビジュアルを前にして、なかなかの期待感を抱く。雑踏からはじまるミュージックビデオのイントロダクションには夏の爽やかさのようなものをたしかに触るし、ジャケット写真の完成度も素晴らしく、”封を切る”まえの期待感は文句なしだ。つまりこうした期待感が裏切られたとき、往々にしてファンは作り手に向け容赦なく批評の矢を放つものだが、『夏のFree&Easy』ではそのような出来事は起きていない。この不自然さに作品の瑕疵を見るわけである。緑と青の輝きが散乱する光景のなかで健気に踊るアイドル、その姿形がファンの心の内でなんらかの思い出、季節の記憶となる前に、完全に忘れ去られ、消滅してしまっているのだ。おそらく、これまでに発売されたシングルのなかでもっとも存在感の薄い表題作が、この『夏のFree&Easy』だろう。西野七瀬が単独で表題曲のセンターポジションに立った回数はわずか4回、そのうちの一曲がこのような無残な結果に終わっているのは、意外といえば意外。

 

総合評価 37点

人に聴かせる水準に達していない作品

(評価内訳)

楽曲 10点 歌詞 5点

ボーカル 10点 ライブ・映像 9点

情動感染 3点

歌唱メンバー:若月佑美、秋元真夏、桜井玲香、深川麻衣、生駒里奈、衛藤美彩、井上小百合、斉藤優里、星野みなみ、大和里菜、堀未央奈、高山一実、松井玲奈、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理

作詞:秋元康 作曲:井上トモノリ 編曲:橋本幸太

   

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