AKB48 板野友美 評価

AKB48

 

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「アーバン」


AKB48のオープニングメンバーであり、神7のメンバーである。

今日のアイドルシーンで希求される「清楚」というテーマからもっとも距離のある、郷愁に含まれるナチュラルな要素を可能な限り排除したアイドル像を作り上げた人物である。アイドルにとって虚構の必要性を自覚した少女が、そのもう一つの別の世界へ踏み込むための儀式として採用したのが「茶髪」であり、この行為が結果的に彼女を耽美主義に傾倒させ、トレンド的な「美」の象徴的存在として扱われることになった。アイドルのあり方を「個」から「群」へと転換させたAKB48のなかにあって、彼女の「美」は、ソロアイドルとしての存在理由までも満たそうとする全体的な姿勢にのみ込まれていくのである。そのような企みに避けられない倒錯を感じるものの、前田敦子という圧倒的な主人公感のある人物を前にしても、個性を欠落させず、アイデンティティをアイドルとしての個性に変換させ、きわめてリアリティーを伴うアイドル像を完成させた点に鑑みれば、板野友美には、たしかにソロアイドルとして屹立するための資質、可能性があったと評価するのが妥当かもしれない。

篠田麻里子の偶像的な威圧感や、板野友美の”カリスマ”的な存在感、そのような”イメージ”の影響で、近寄り難い人物として生動するアイドルは、今日のアイドルシーンでは稀少種となった。現在のアイドルシーンでこのような”オーラ”をもつのは白石麻衣久保史緒里くらいであろうか。イメージが先行することによる被攻撃性の獲得、これを手懐けてしまうアイドルの消滅は、シーンをひとつの収斂に導いているとさえ感じられる。板野友美のソロアイドル化への失敗は、岐路に立っていたグループの背中を押し、現在のアイドルシーンが在る場所へと歩を進めさせたひとつのファクターと言えるだろう。そういう意味では、板野友美はAKB48の群像劇の深化に貢献した人物と云える。

 

総合評価 67点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 11点

演劇表現 9点 バラエティ 16点

情動感染 18点

AKB48 活動期間 2005年~2013年

評価点数の見方