日向坂46 メンバー 一覧

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「ひらがなけやき」

欅坂46の、言わば下部組織として誕生したことの弊害だろうか、けやき坂46の第一期生には、グループアイドルの”一期”にあるべき「群像」を目撃しない。唯一人のオープニングメンバーであり後に欅坂46へと移籍した長濱ねるを除けば、個々の才能、個々の魅力に乏しく、主人公、と真に呼べるような登場人物を一人も排出しない。尽きない可能性を秘めた夢見る少女たちが一堂に会し、交錯し、稚気を描くという、グループアイドル特有の人間喜劇を、この11人の少女たちは成さない。
むしろ、強い主人公感を放つ少女の集合、これを叶えたのは、渡邉美穂、丹生明里、小坂菜緒を先頭にした”二期”であり、とくに小坂菜緒という少女の横顔に見出す逸材感は、グループの独立と改名、つまり新しい坂道シリーズの誕生=日向坂46の登場を実現させるほどに、作り手の心を刺激したようである。
つまりは、けやき坂46ひいては現日向坂46のメンバーを眺める際には、他のアイドルグループの”一期”が編み上げる物語性をそなえ持つのは”二期”の面々であるという、倒錯に打つかることになる。おもしろいのは、この倒錯が、ファンの内で、これまでのグループアイドルシーンにはなかった物語の誕生の予感・期待を生み、ファンのみならず同業者をも魅了する点である。たとえば、けやき坂46・第一期生とは、乃木坂46の第二期生に投げ与えられた不遇と不屈、この二つの概念を止揚することに成功したエピックアイドルなのだ、と。
平手友梨奈率いる欅坂46の正規メンバーではなく、長濱ねるのサクセスストーリーのために準備された下部組織の一員として採用され、後に独立し、さらにはあたらしい坂道シリーズの一つとして名乗りを上げた。独特、と表現するしかない境遇のなかでアイドルを演じ育んできたこの少女たちの特質とは、演劇表現とダンス技巧の拮抗した、多様性あるライブ表現力、と云えるだろうか。
バランス感覚の発揮とはむずかしい。それは持って生まれた才能というよりも、境遇に育まれる資質であるからだ。平手友梨奈の自己劇化に直に接触した少女たちが、その神秘的行為に没入するアイドルの作った世界観から離れ、あたらしい坂道を登ることになった。あたらしい「アイドル」を求められることになった。けやき坂46のメンバーたちが、作詞家・秋元康の編む歌謡曲の、その詩的世界の登場人物になりきる演劇を作り、かつ、アイドル然とした笑顔を振り撒こうと行動するのも当然の成り行きであり、またそうした表現の拮抗を叶えてしまえるのは、やはり、境遇によって育まれたバランス感覚のおかげだろう。
この、欅坂(けやき坂)から日向坂へと移動したことにより『欅坂46(けやき坂46)』と『日向坂46』の2つの家郷・郷愁を抱えることになった少女たちが、今後どのような物語を描くのか。このグループは現在のシーンにあって、もっともスリリングな気配に満ちている。

 

日向坂46(けやき坂46)メンバー 一覧  (移籍メンバー含む)

1期生
長濱ねる 井口眞緒 潮紗理菜 柿崎芽実 影山優佳 加藤史帆 齊藤京子 佐々木久美 佐々木美玲 高瀬愛奈 高本彩花 東村芽依

2期生
金村美玖 河田陽菜 丹生明里 濱岸ひより 渡邉美穂 富田鈴花 小坂菜緒 松田好花 宮田愛萌

3期生
上村ひなの 髙橋未来虹 森本茉莉 山口陽世

日向坂46 表題曲、歴代センター 一覧

・メジャー
【2019年】
1st.キュン/小坂菜緒(初代)
2nd.ドレミソラシド/小坂菜緒
3rd.こんなに好きになっちゃっていいの?/小坂菜緒
【2020年】
4th.ソンナコトナイヨ/小坂菜緒
【2021年】
5th.君しか勝たん/加藤史帆(2代目)
6th.ってか/金村美玖(3代目)
【2022年】
7th.僕なんか/小坂菜緒

 

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