日向坂46(けやき坂46) 東村芽依 評判記

日向坂46(けやき坂46)

東村芽依(C)東京ポップライン

「童女の純粋さにほだされる」

東村芽依、平成10年生、日向坂46(けやき坂46)の第一期生。
情感豊かなアイドル。ナイーブな少女の面影が残っていて、言葉数が少ない、と云うよりも、発する言葉のほとんどが接辞を有さない。日常生活におけるお芝居が苦手なようで、感情表現の多様さに欠け、淡泊に見える。ゆえに、作り手、同業者、共演者問わず、誤解されてしまうことも多いようだ。
この人は、ある意味で、生まれたまま、であり、言語ではなく、感覚に頼り、直感で行動しているように見える。したがって自己発信力はお世辞にも高いとは云えない。それは文章によく現れている。彼女の文章は淡々としているわけではないが、描写、という概念をもたない。彼女が書く文章は、通り過ぎた日常のイベントの羅列である。それはステージの上でも変わらない。どの楽曲を演じても、記号のような踊りしか作らない。日向坂にあっては、ダンスの上手、と評判だが、その「上手」とは、あくまでもテクニカルなものに向けた感慨でしかないように思われる。とはいえ、そうしたアイドルの有り様が多くのファンに受容されている点は看過できないだろう。童女の純粋さにほだされる、ということなのだろうか。

 

総合評価 51点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 9点 ライブ表現 13点

演劇表現 4点 バラエティ 12点

情動感染 13点

けやき坂46 活動期間 2016年~