AKB48 宮崎美穂 評価

AKB48

宮崎美穂(C)ORICON NewS inc.

「冗長」


10年以上アイドルとしての活動を継続する、文芸の世界で生存するには根気と妥協を手懐ける手腕が必要だろう。数あるアイドルグループの中でも「AKB48」に11年居座る、というのは並大抵のことではない。自身が踏み入れた虚構=アイドル像に奇跡のように輝くポテンシャルが降り注ぎ、ファンを期待感で包んだ少女の時代。その期待感が朝露のように消えていくのを傍観した青の時代。凡庸なアイドルではなく、ひと握りの、境遇に恵まれたアイドルだけに約束された数奇な成功、それを掴めずに減衰して行く…、宮崎美穂は「醜態」がテーマになったアイドルである。では、彼女が残した物語について、どこか褒めるべき内容があるのかというと「再読には値いしないが退屈しのぎにはなるレベル(*1)」としか言い様がないのだから、アイドルとは残酷な世界で暮す生き物であると再認識させられる。

現役アイドルの評価基準をどの段階におくべきか、という難題を再提起した点は評価されるべきだろう。アイドルとして活動している以上、現在の実力を最前線で闘うアイドルたちの才能と併行して評価されることは避けられない。それは宮崎美穂のみならずAKB48に所属する大多数のアイドルが抱える恐れや不安、苦悩であるのかもしれない。

 

総合評価 36点

アイドルの水準に達していない人物

(評価内訳)

ビジュアル 6点 ライブ表現 7点

演劇表現 4点 バラエティ 13点

情動感染 6点

AKB48 活動期間 2007年~

引用:(*1)福田和也「作家の値打ち」

評価点数の見方