欅坂46 メンバー 一覧

欅坂46

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「アイロニック」

古代ギリシャ民主主義の最高到達点を復元するかのように「平手友梨奈」という偶像が在命する奇跡によってのみ楽園の慟哭が保たれる…、しかし、全能感を抱えた長濱ねるの登場、”ひらがなけやき”の誕生と独立と、完結した仮想に没入しつつある少女たちの思い入れを看過し、ギニョールという思惑を維持する為の大衆の声を作り手が偽装しつづけた結果、常に全体主義への傾倒を胎動する不穏なアイドルグループへと歩を進めた。
プロデューサーである秋元康は欅坂46を『いい意味でバラバラ』と表現したが、21人の少女たち、その一人ひとりの姿形を眺めると、各々がグループの作るイメージのアンチ・テーゼであることに気付く。自身を囲繞する大人を映す鏡となったアイドルたちが養った後天的な性格は、他者への依存と融合(パラサイト)である。彼女たちの多くは、他者へ寄生、付着に頼らなければ、アイドルとして屹立できない。ひとつの「理解」として欅坂46が成立するのは、彼女たちが「誤解」として付着し合い、融合するからである。よって、彼女たちは筐体からはみ出ることができない。完結した枠組みの中でなら、だれにも傷めつけられずにずっと完全なままでいられる。まさしくアイロニックな反動性を抱えるアイドルグループ。欅坂46のアイデンティティはアイロニーにある。彼女たちは、あたりまえの日常を喪失するが、青春の犠牲は抱きしめない。自分とは別の何者かが身勝手に作り上げられていくことに
激しい拒絶を提示するが、その姿勢によってあたらしい性格が少女の内に芽生えてしまう。彼女たちを通過して発せられるメッセージは、活力を与えると同時に悔悟を与える。”夢”を諦めた選択を後悔させるアイロニックなアイドル。ライブ舞台装置を演劇舞台とすり替え、映像作品で作り上げた仮構の物語と融和させる少女たち。まるで、アイドルを演じる行為そのものを置き去りにするみたいに現実と仮想を行き交いする。だから彼女たちは結果的に”バラバラ”になってしまう。
おそらく、欅坂46が実りある評価を浴びるのは、グループの歴史が収斂し、無駄な大衆が削ぎ落とされた”ロングデイ”を通過したあとになるだろう。クリシェと対峙し、大衆に向けて陳腐なメッセージを発しつづけるアイドルの集合であるのにもかかわらず。

 

欅坂46メンバー一覧 (移籍含む)

1期生
平手友梨奈 渡辺梨加 渡邉理佐 今泉佑唯 織田奈那 石森虹花 上村莉菜 尾関梨香 小池美波 小林由依 齋藤冬優花 佐藤詩織 菅井友香 鈴本美愉 長沢菜々香 土生瑞穂 原田葵 守屋茜 志田愛佳 米谷奈々未 原田まゆ

1.5期生
長濱ねる 

2期生
井上梨名 関有美子 武元唯衣 田村保乃 藤吉夏鈴 松田里奈 松平璃子 森田ひかる 山﨑天 遠藤光莉 大園玲 大沼晶保 幸阪茉里乃 増本綺良 守屋麗奈