欅坂46 米谷奈々未 評判記

欅坂46

米谷奈々未 (C) 欅坂46公式サイト

「良心」

米谷奈々未、平成12年生、欅坂46の第一期生。
青春の群像、と表現して差し支えない個性をそなえた、野心と虚栄心に満ち溢れた少女たちのなかにあって、良心的にすぎたのか、風采の上がらない存在に終始している。
文學ガールというイメージと、”ななみ”という名、その横顔の持つ雰囲気から、デビュー当時、乃木坂の橋本奈々未に似ている、と一部のファンのあいだで話題になった。ほんとうに似ているのかどうか、是非はともかく、そうした話題性のなかでアイドルとしてのモチーフを感得するまでには至らなかったようだ。
ゆえに語り口に欠けるアイドルである。”会いに行けるアイドル”、転じて、”握手アイドル”でありながら、極度の潔癖症であることを告白するなど、なかなか大胆な性格の持ち主だが、その行動力もまた、ファンへの良心、であると同時に、幻想的イメージの欠乏に一役買ってしまっている。

平手友梨奈脱退後、音を立てて瓦解していく欅坂46を前にして、もし”よねさん”がここにいたら今の欅坂46はどう見えるのだろう。今のグループに対してなんて言うのだろう、と、けして少なくはない数のファンが嘆いたのも、米谷の良心に縋りたかったから、なのかもしれない。

 

総合評価  56点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 12点 ライブ表現 12点

演劇表現 13点 バラエティ 10点

情動感染 9点

欅坂46 活動期間 2015年~2018年