乃木坂46 永島聖羅 評価

永島聖羅 (C)seira_nagashima/instagram

「誠に良き人物」

永島聖羅は乃木坂46の第一期生、オープニングメンバーである。アイドルとしての矜持が剣呑へとすり替わるご都合的な面も持ち合わせていたが、日常的には人当たりが柔らかい「凡庸」を象徴するアイドルであった。致命的なのは、凡庸であるが故に自身が物語るアイドルを成長させることができなかった点だろうか。白石麻衣との交錯や『君の名は希望』に選抜されるなど、グループアイドルとして「境遇」に恵まれた人物と云えるが、与えられたチャンス、局面を活かすことは一度もなかった。特に、自身がアシスタントを務めるラジオ番組においては、何時まで経ってもありきたりな返答しか溢せず、”お決まりの科白”の繰り返しは安易な自己模倣と映った。立ち居振る舞いや仕草に変化を試みない、場面展開の乏しいアイドルに終始した。グループアイドルとは、自身の成長をファンと共有させる、感動と活力を与えることで存在理由を満たして行く。永島聖羅は成長への期待感を抱かせる場面でチャンスを尽く掴み損ねてしまう。そして、その一部始終をファンは目撃しなくてはならなかったのだから、これは評価をするにあたり、大きなマイナス要因になる。

『何度目の青空か?』発表以前の彼女はモチベーションのたかいアイドルを作ったが、過信の与える自身への期待感と希望が破れた際の反動は凄まじく、一度折れた心は二度と元に戻らなかった。しかしアイドル人生の終盤にみせた決断力、妥協点のつくりかたと潔さは人として評価できる点であり、良き人物として同期、後輩の多くから慕われたようである。そのクシャッとした笑顔を観てしまうと彼女を憎むことはできないだろう。

 

総合評価 57点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 11点

演劇表現 10点 バラエティ 12点

情動感染 11点

乃木坂46 活動期間 2011年~2015年

評価点数の見方