乃木坂46 相楽伊織 評価

乃木坂46

 

View this post on Instagram

 

相楽伊織さん(@_iori.sagara_)がシェアした投稿

 

「ここではない世界であることの意味はどこにあるのだろう」

「乃木坂46」の名に恥じないビジュアルと個性の持ち主である。
戯けた様子を魅せながら不意に物事の核心をつくような鋭い一言を発する意外性の高い一面を持つ。やや柔軟性を欠くが、アイドルとしての矜持、イデオロギーをしっかりと確立させている。彼女の後姿から、アイドルの笑顔のつくりかた、ありのままの姿の定義、それらを一つの「現代アイドル論」として展開することも可能だろう。彼女の、「アイドルとしての日常」に対する意識的な立ち居振る舞いは、映像世界での仕草に浸透する。映像という虚構のなかでの日常化への成功は、相楽伊織がアイドルとしてトップクラスの演劇表現力を持つことへの証明になっている。

アイドルの卒業発表に対しては常に付き纏う感情がある(特に相楽伊織のような瞬間は)。
本当に大切で価値あるモノとは失ったあとに気付くのではなく、失わないと気付くことができない。そして厄介なことに、それは失ってから気付いても、それを取り戻そうと奔走しても、もはや手遅れなのである。しかし、そのような感傷に浸り、ノスタルジアの世界に漂うファンを尻目に、相楽伊織は「移動」をする。
悩む人間とは行動をしない人間である。行動をする人間は悩まない。黄金期のアイドルグループにおいて、たかい資質をもった人物が20才で卒業を決心するにはどういった感情の流露があったのだろうか。境遇、屈辱、妥協、ペシミズム、譲れない矜持。相楽伊織はアイドルとして、不安の痙攣に怯え、倦怠を抱きながら深い眠りに就く毎日のくり返しよりも、ここで何もせずじっとしているよりも、「とにかく足を踏み出して、世界を知ること、体験すること」それがいかに理不尽な体験に満ちていて、絶望以外の如何なる結論も得られないとしても、前に進むことを選択したのである。これもアイドルが魅せる、自己超克のひとつである。

 

総合評価 71点

アイドルとして豊穣な物語を提供できる人物

(評価内訳)

ビジュアル 16点 ライブ表現 13点

演劇表現 15点 バラエティ 13点

情動感染 14点

 

乃木坂46 活動期間2014年~2018年
引用:見出し「1Q84」

評価点数の見方