AKB48 中西里菜 評判記

AKB48

中西里菜 (C) AKS/どんどんぶろぐ

「この夜の片隅で」

中西里菜、昭和63年生、AKB48の第一期生。
夢を見ること、夢を他者に向け語ることで自分が今置かれている状況を誇る、青春を捨てアイドルになった自分を肯定することで心をなんとか奮い立たせる、という、夢につかれた少女の希望の大きさと、その泡沫に向かい歩く姿を、同期のだれよりも色濃く脆弱に、ほかのなによりも痛切に描き出している。
自分を、と言うよりも、自己の演じる「アイドル」を大きく活発に見せようとする少女で、とりわけステージの上では身振り手振りの大げさな、芝居じみたダンスをつくることが多かった。目をみはるのは、そうした健気さが楽曲の世界観を毀すことなく、むしろ音楽の小節をアイドルが担いきる点である。アイドルが音楽と共にある、ということだが、たとえば前田敦子、大島優子、高橋みなみ、小嶋陽菜、河西智美、小野恵令奈、渡辺麻友等と共に『Baby! Baby! Baby!』を披露する中西里菜の姿を今日あらためて眺め、感嘆するのは、先述したメンバーにまったく引けを取らないのはもちろん、画面の向こうに踊る彼女がまったく色あせて見えないという点である。
インディーズデビュー作「桜の花びらたち」から、メジャーデビューを経た「僕の太陽」まで、7作品連続でシングル表題作の歌唱メンバーに選抜され、AKBの岐路を吹き払った作品「大声ダイヤモンド」への参加を最後にアイドルを卒業したその経歴からも、AKB48の黎明期を支えた群雄の一人に数えるべきだろう。

 

総合評価 64点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 15点 ライブ表現 15点

演劇表現 8点 バラエティ 12点

情動感染 14点

AKB48 活動期間 2005年~2008年