STU48 市岡愛弓 評価

STU48

 

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「片想いの入口」

 

ステージ上で揺く市岡愛弓を眺めていて、私が想起したのは、今泉佑唯であった。容姿や立ち居振る舞いが似ている訳ではない。おそらく、アイドルが作る虚構とリアリティーのバランス感覚が今泉に近い、と感じたのだとおもう。14歳のアイドルに、すでに、トップアイドルと同等のオーラが、資質が備わっている、という事実は驚嘆に値する。『片想いの入口』におけるパフォーマンスと到達点は、彼女がトップアイドルの資質を備える証しになっただろう。

歌唱力は文句なしである。意外性と迫力がある。心を揺さぶろうとしてくる握力みたいなものも感じることができる。だが、未だ、そこに「市岡愛弓」を感じない。歌唱力は問題ないが、アイドルとしての日常を切り取って提供する表現力が不足している、と感じた。『片想いの入口』においては、この未成熟さが楽曲を深化させることに成功したが、アイドル個人として評価する際には看過できない欠点となるだろう。これは難易度の高いバランス感覚の要求に映るだろうが、今後、経験を積み多様性を身につけ、高い表現力を持つアイドルに成長する過程で、越えなくてはならない壁として必然的に、彼女の眼前に立ち現れるだろう。彼女がアイドルとして我々の前に姿を現したタイミングに、その壁を乗りこえる為の、宿命的な力を見い出すこともまた、可能である。

AKB48の登場によって、アイドルのあり方が、ソロアイドルからグループアイドルへと移行し、女優や歌手をアイドルと見做さない固定観念が形成されてしまった現代のシーンにあって、ソロシンガーとして、近代アイドル史の転換点を描く可能性(資質)をもつアイドルである。

 

総合評価 62点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)
ビジュアル 12点 ライブ表現 16点

演劇表現 10点 バラエティ 11点

情動感染 13点

 

STU48  活動期間 2017年~

評価更新履歴
2018/11/05  ライブ表現 14→16 批評欄をリライトしました

評価点数の見方