乃木坂46 地球が丸いなら 評価

地球が丸いなら(C)乃木坂46LLC

「流木はようやく 岸へとたどり着く」

一種の静的リリシズムへの傾倒か。印象的な比喩が繰り返されるが、いまいち壺にはまっていない。
映像作品については、虚構と日常の境界線が鮮明であり、演技のなかに包括され零れ落ちるべき日常が、作り手の本によって、意図的に配置されてしまっている。映像が慰安に見えるのは、アイドルに演技を要求した箇所と、日常を求めた箇所が明確に判別できる為だろう。デザートをほお張る女性の仕草とは観るものに至福感を与える。たしかに、この映像作品も鑑賞が繰り返されるであろう絵が撮れているが、作品全体の物語性を俯瞰したとき、構成に変わり映えがなく、一体何を伝えたいのか、つかめない。命題が欠落している。海辺や革靴に付着した砂を暗喩として用意したつもりなのだろうが、それが暗示として機能しなかったのは、作り手自身に明確な企みがもてなかったからだろう。ファンが喜ぶ映像を作る、という目的しか抱けていないように映る。ならば、それがこの楽曲である必要はどこにあるのか、疑問。

 

総合評価 56点

聴く価値がある作品

(評価内訳)

楽曲 10点 歌詞 15点

ボーカル 12点 ライブ・映像 14点

情動感染 5点

歌唱メンバー;大園桃子、齋藤飛鳥、与田祐希

作詞: 秋元康 作曲:山下孝之 編曲:山下孝之

収録トラック:ジコチューで行こう! 自分じゃない感じ あんなに好きだったのに… 心のモノローグ 三角の空き地 空扉 地球が丸いなら

評価点数の見方