乃木坂46 地球が丸いなら 評判記

「流木はようやく 岸へとたどり着く」
楽曲、歌詞、ミュージックビデオについて、
一種の静的リリシズムへの傾倒か、印象的な比喩が繰り返される。しかし、いまいちツボにはまらない。
虚構と日常の境界線が鮮明であり、アイドルの作る演技から零れ落ちるべき本来の日常、それが作り手の本の中に予め用意されているとつよく感じる。だからか、アイドルの仕草すべてが意図的な配置にみえる。アイドルに対し日常の再現といった演技要求がなされた場面と、本物の日常(素顔)を保存しようと試みた箇所が明確に判別できる所為で、冒険譚ではなく、ただの「慰安旅行」にみえる。
総合評価 54点
聴く価値がある作品
(評価内訳)
楽曲 10点 歌詞 14点
ボーカル 10点 ライブ・映像 13点
情動感染 7点
歌唱メンバー;大園桃子、齋藤飛鳥、与田祐希
作詞: 秋元康 作曲:山下孝之 編曲:山下孝之