AKB48 西澤沙羅 評判記

AKB48

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「西澤沙羅」

西澤沙羅、平成4年生、AKB48の第六期生。
AKB48の「6期」とは、まさしく不作の「期」である。オーディション合格者はたったの4名(西澤沙羅、片野友里恵、野中美郷、高城亜樹)。少数の合格者となれば精鋭揃いかと期待してしまうが、そんなこともなく、”当たり”が一人もいない。高城亜樹に限って云えば、研究生から正規メンバーへと昇格するまでのあいだ、逸材として多少話題になったが、その後の物語の展開を見ればわかるとおり、「豊穣」とは無縁である。「個」に豊穣さがないのだから、当然と云えば当然だが「期」としての物語もまったく作られていない。西澤沙羅はその6期の中でもっとも早くアイドルの世界から姿を消している。アイドルとして過ごした時間は約4ヶ月。15歳でアイドルの扉をひらき、16歳でその物語に幕を閉じている。ファンが少しずつその存在を意識しはじめた段階ですでにアイドルを辞めることが決定していたという、少女のその容貌も相まってなんとも悲壮感の漂うアイドルに見える。だが、当時のAKB48ではそういった夢の悲壮はすでに描き尽くされており(たとえば3期では磯怜奈をはじめ、加入後わずか2週間で5名のアイドルが夢の世界からはじき出されている)、西澤沙羅の夢の破断がファンのなかで話題になり情動が広がるという展開は起きていない。アイドルファンがアイドルの卒業に馴れてしまうのはこれよりももっと後の話になるが、それよりも前に、グループに加入した夢見る少女が「アイドル」になる前にグループから去っていくことにファンは馴れてしまったのである。
西澤沙羅本人に話を戻せば、ファンの注目度、期待度そのものはそれなりに高かったようである。そのおっとりとしたビジュアルが作るイメージどおり、穏和で開放的な性格の持ち主だったらしく、自身の日常をさらけ出す、放胆な行動を前にして、ファンはアイドルへのイメージを抱きやすかったようだ。卒業後にモデル活動をしている。スナップ写真を見るにやはりビジュアルを得物とする人物であり、さらには日常の提示もできる点から、アイドルとして売れる要素は揃えているようにも感じる。セレクション審査によって脱落したはずだから、ダンスというよりも序列闘争に対する姿勢に弱さがあったのかもしれない。

 

総合評価 38点

アイドルの水準に達していない人物

(評価内訳)

ビジュアル 11点 ライブ表現 6点

演劇表現 6点 バラエティ 6点

情動感染 9点

AKB48 活動期間 2009年~2009年

 

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