STU48 2期研究生 アイドルガイド

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STU48の2期生 (C) 徳島新聞/STU48

「第二期生」

アイドルの2期生とは、どの時代でも、どのグループでも、独特な役割を担っている。宝塚少女歌劇まで時代を遡れば、1期のエース的存在であり、アイドル=笑顔という概念をつくった雲井浪子と人気を二分し、王道アイドルのアンチテーゼと屹立したのは2期生としてデビューした篠原浅茅である。現代のアイドルシーンを牽引するAKB48でもおなじような現象が起きている。圧倒的な主人公感をそなえた前田敦子を王道から引きずり降ろし、大衆に歓呼の声で迎え入れられる”英雄”に成った大島優子、彼女も2期生としてアイドルの扉をひらいている。SKE48では「アイドルの虚構の保存」をはじめて成功させた向田茉夏が2期でデビューしている。乃木坂46の2期生は1期生の明確なアンチテーゼと扱われ、ついには「不遇」をアイデンティティにしてしまった。日向坂46の前身である”けやき坂46”も本を正せば、欅坂46の2期生的存在である。つまり現在、グループに在籍する正史としての欅坂46・第2期生は奇妙な存在と云える。STU48、NGT48もおなじような倒錯を抱えている。両グループは1期生の次に2期生ではなく、ドラフト3期生が誕生しているからだ。
不気味な揺れを伝える船に残ることを選択した1期生とドラフト3期生。倒れた仲間の夢の続きを握りしめる彼女たちが身にまとう勇敢なオーラに、あたらしく船に乗り込んだ24人の少女たちがどのように交わり、どのような物語を描くのか、きわめてスリリングな展開を予感させる。※今回はランキング形式ではなく、五十音順での紹介とした。


池田裕楽 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

池田裕楽、平成16年生。
アクターズスクール広島出身メンバーの一人。事前情報こそ多いものの、まだ未知数な部分が多い。仮に、歌を唄うこと、をアイドルのアイデンティティにするのならば、やはり追うべきはおなじくアクターズスクール広島の出身メンバーであり、再現不可能な天才的声音を持つ「峯吉愛梨沙」になるだろうか。


今泉美利愛 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

今泉美利愛、平成13年生。
きっぱりとした素直さが端々にうかがえる。アイドルとして、すでにブレークスルーへの実感もあるようだ。青春を捧げて「アイドル」を演じる、ではなく、「アイドル」そのものを青春と扱う瑞々しさがあり、仲間やライバルたちとはすこしだけ隔てられた場所でファンと物語を共有している。安定した、力強い存在に映る。


内海里音 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

内海里音、平成14年生。
ファンがアイドルにのめり込むよりも前に、アイドルがファンにのめり込むという不思議な逆転を描いている。アイドルからの献身は、転向への危うさを胎動すると同時に、濃密な夢を提供する。そこで語られるエピソードには、一つひとつ忘れがたい意味が生まれ、ファンと独特な絆を結ぶのではないか。


尾崎世里花 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

尾崎世里花、平成9年生。
落ち着いてみえるが、鑑賞者にどこか後ろめたい気持ちを抱かせる艶がある。シックな佇まいの持ち主で、吐き出す言葉に詩的な響きがある。アイドルを演じることへの旺盛な意欲と熱量は、ビルドゥングスロマン的な物語となってファンに成長を後押しさせるような、明徴な希求力を発揮している。


川又あん奈 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

川又あん奈、平成14年生。
耽美を想わせる大人びた姿形の持ち主でありながら、身近さもある。ファンがアイドルの物語に触れるのに障壁を作らない。群像劇の深化といったグループの躍進に対し、重要な役割を担う登場人物へと成長する豊かな可能性を秘めている。ライブステージの上でみせる立ち居振る舞いも中々に華やか。


川又優菜 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

川又優菜、平成15年生。
アクターズスクール広島出身メンバーの一人。口に出す言葉の端々にモノローグ”感”があり、無垢を投げつけられる。健啖な雰囲気も生彩があって好ましい。斉藤優里的な実りある仮想世界の成立を予感させる。


工藤理子 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

工藤理子、平成14年生。
「あのね…」からはじまる打ち明け話は、耽溺と同時に多事多難を発生させる。愉快な衝動によって描かれるドラマツルギーに魔性的声音と本音が重なると、避けようのない没入感が生まれ、観者は彼女の”とりこ”になる。過剰な自意識がつくる情動は、アイドルに対する批評の空間を拡げることに成功している。今すぐ「選抜」に入れてグループの軌道を捻じ曲げるための原動力にすべき人材。


小島愛子 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

小島愛子、平成9年生。
人としての成熟があり、落ち着いてみえる。「アイドル」という自分とは別のなにものかが自分の知らない場所で、あるいは自分の目の前で作られていく様子にきわめて意識的であり、なおかつ、その喜びや戸惑い、驚きを臆せずファンの前で描いている。乃木坂46の生田絵梨花や、日向坂46の河田陽菜を象徴とするように、正直さが招く感動の共有はアイドルを成功に導く要因でもある。そのような観点に立てば、小島愛子はある種の頼もしさをすでに投げつけている、と云えるかもしれない。


近藤ありす (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

近藤ありす、平成15年生。
活力にあふれている。アイドルとして、まだ何にも打つかっていない。だからファンは彼女をまえに遠い憧憬を描ける。現在提示する活力が生来のものなのか、アイドルを演じる日常を手にした奇跡への歓喜なのか、まだわからないが、仮にその義務的な姿勢が損なわれた際にどのような屈託をみせるか、注目。


迫姫華 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

迫姫華、平成19年生。
「お母さん」の夢をわたしがかわりに叶えてあげる、と笑う少女。その夢の道は、いつか必ず自分自身の夢へと塗りかわるはず。そのきもちを少女が発見したとき、同時に、グループも奇跡との遭遇を果たすだろう。


清水紗良 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

清水紗良、平成18年生。
アクターズスクール広島出身メンバーの一人。豊富な前日譚を持つ。期待値という意味では冠絶した存在に映る。ビジュアルも良い。清潔感があり、古典的なアイドルのジャンルらしさから逸れていない。日常の立ち居振る舞いも自信に満ち溢れている。アイドルに対する考証すら見せており、大人を情動で揺さぶる万能感の存在から、前評判どおり、「大器」と評価するのが妥当と感じる。AKB48から日向坂46まで、不完全さを欠如したアイドルがセンターポジションに君臨する、という出来事に私たちは未だ遭遇しないが、もし完結性をそなえる「清水紗良」が将来センターポジションに立つのならば、それはAKB48から連なるグループアイドル史において”はじめて”の快挙、革命と呼べるだろう。


鈴木彩夏 (C) STU48 OFFICIAL WEB SITE

鈴木彩夏、平成12年生。
饒舌なわけではないが、ゆっくりと本音を出すように自己の省察をファンの目の前でできる人物。結局、つよくないアイドルには、ファンをとりこにする美しさなど備わらないものだ。彼女はこの事実を噛みしめているかのように、緊張感のあるアイドルを書いている。


 

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