乃木坂46 偶然を言い訳にして 評判記

「偶然を言い訳にして」
歌詞について、
詩情を捨てることで物語のようなものを語ろうと試みているようにみえる。みえるが、これは「偶然」というワードをもとにダラダラと、するする読める文を書いただけ。するする読めればそれが作詞家の恋い焦がれる「散文」になるのかと云えば、もちろん、そんなことはない。散文に憧れ詩情を捨てるならば、やはり一度「詩」を書き、それを自身でほぐすべきなのだろう。
ミュージックビデオについて、
アイドルと人形劇という紋切り型な設定を土台として、見るに堪えないアイドルの拙い演技、気味の悪い笑顔、とくに高山一実の硬直した表情しか記録されておらず、作品と呼べる水準に達していない。仮に、これは「人形」を表現したものだ、と云うならば、それはあまりにも安易と返すほかない。鑑賞者に対する想像力が欠如している。
総合評価 30点
人に聴かせる水準に達していない作品
(評価内訳)
楽曲 5点 歌詞 7点
ボーカル 5点 ライブ・映像 4点
情動感染 5点
歌唱メンバー:白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理
作詞:秋元康 作曲:坂部大介 編曲:中土智博