AKB48 岡部麟 評価

AKB48

岡部麟 (C)UTB+ 45号/ワニブックス刊

「嵐の前の静けさ」

ライブ時の表情が多彩である。これはチーム8の主要メンバーに云えることだが、ライブでの立ち居振る舞いや仕草が、他のどんな場面と比較しても際立ってキュートなのである。アイドルの”ジャンルらしさ”が破綻しつつある現代アイドルシーンにおいて、重宝すべき特色と云える。岡部麟の場合、バラエティ番組においても、キュートに包括される多彩さ、彩りのある表情が提供できており、グループの中でも頭一つ抜けた存在に映る。”成功”への蓋然性に裏打ちされた自信も華やかさとしてファンの前に立ち現れている。なによりも、ビジュアルに独自性を持ち、自己完結した”美”の中に未成熟な求心力がある。この一点だけでも将来への展望を「希望」として見出すことが可能なアイドルである。

(ビジュアルを除いた)岡部麟の現在の「実力」は、どの分野においても「トップクラス」の一歩手前といったところか。アイドルとしての資質を問うならば、岡田奈々クラスのアイドルに進化する可能性を秘めている、と思う。何よりも本人から、独特な万能感が発露している。万能感とは、一般的にはネガティブなイメージが付き纏うが、アイドルの場合においては、成功を導く為に必要な、ひとつの資質となる。「何でもできる、何処へだって往ける」、なにを創めるにしても、まず、この勘違いをしなくてはいけない。勘違いに資質が伴ってさえいれば成功をつかめる。前田敦子とのシンクロニシティが看過できない宿命として扱われる日も近いのではないか。

グループとして、坂道シリーズ独走への待ったをかける求心的存在になれるのは、チーム8、STU48だろう。瀧野由美子、岩田陽菜、岡部麟、佐藤栞が乃木坂46の生駒里奈、白石麻衣のように人気獲得への入口として機能する可能性は少なくはないだろう。岡部麟は坂道シリーズにとっての”嵐の前の静けさ”=”新たな脅威”としての胎動を感じさせる存在である。

 

総合評価 68点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 14点 ライブ表現 13点

演劇表現 13点 バラエティ 14点

情動感染 14点

AKB48 活動期間 2014年~

評価点数の見方