SKE48 高田志織 評価

SKE48

高田志織 (C) ORICON NEWS

「誰かのせいにはしない」

剛直が作る儚さ、エロチシズム。高田志織はグループにおいてカウンタックな美を、物語を描いた最初のアイドルである。
現在(いま)、目の前にする観客に対して、自己の内に発生した「ざらつく」モノローグを仮装し、アイドルの日常として演じることに苦戦し、反動的な立ち居振る舞いを選択する場面も少なくはなかった。対話の際に相手の眼をじっと覗き込むのは、独白の変換に戸惑うからである。だが、その凝視に生来の精悍と妖美が重なるから、彼女は他者を虜にして籠絡するのだ。アイドルを演じる少女が、観者に自身の情動を感染させる、というよりも、高田志織に触れた人間が身勝手に心を揺らせる。アイドルという偶像の存在理由を自己投影に置くのではなく、自身の生活に、日常に関わりを持てなかった存在に触れ、素朴に驚き、その隔たった”彼女”の成長を、行く末を眺める。だから、あくまでもアイドル本人は飄々としている。この受動的な倒錯の構築が、「運の巡り合わせ」が少女の資質を減衰させ、アイドルそのものを消失させることになる。彼女の美に吸い寄せられ、彼女の物語の読者となったファンは、それまで無意識に黙殺してきたシーンの暗がりに踏み込み、もだえ苦しむことになった。(*1)

 

総合評価  66点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 15点 ライブ表現 14点

演劇表現 11点 バラエティ 13点

情動感染 13点

SKE48 活動期間 2008年~2013年

引用:「」(*1) 秋元康 / 強き者よ

評価点数の見方