AKB48 峯岸みなみ 評価

AKB48

峯岸みなみ (C) minegishi_31chan/instagram.

「思えば遠くへ来たもんだ」

まさに老兵、現代アイドル史の生き証人である。
峯岸みなみ本人のアイドルとしての資質、能力はお世辞にも高いとは云えないが、息の長い選手であるという点は看過できない。前田敦子、大島優子など、名だたるアイドルたちの戦友であり、AKB48の黎明期から黄金期まで、酸いも甘いも知る孤閨アイドルである。アイドル史に銘記される人物たちの日常の表情を知る彼女にとって、AKB48の衰退、滅亡の前兆、坂道グループによるアイドル新時代の幕開けはどのような光景として映し出されるのだろうか。現在のアイドル界は、峯岸みなみの目にどのように映り込むのだろうか。彼女の内奥には、これまでに語られていない、語るべきではない、忘れ去られた物語も多く眠っているはずだ。峯岸みなみは「忘れ去られた巨人」の老兵ガウェインのように倒錯を抱きながら、孤独に、「竜」を、「AKB48」を護っているのである。

「わたしが話しているのは、残虐に彩られた道の終点にたどり着いた人々です。…苦難の長い道を歩み、死に追いかけられながら、ようやく最後の砦であるここにたどり着きました。そこへまた敵が攻めてきます。勢力は圧倒的です。この砦は何日もつでしょうか。数日?もしかしたら一、二週間くらい?ですが、最後には全員虐殺されることがわかっています。…だからこそ、包囲されて過ごす最後の数日くらいは十分に生きなければなりません。…死に方が残酷であればあるほど、その人々は陽気に楽しんだことでしょう」

(カズオ・イシグロ「忘れ去られた巨人」)

彼女も、砦に残った仲間が、抱え込んだ夢や希望を砕かれることが決定づけられた仲間が、全員倒れるまで、それを見届けるまで、陽気さを失わずに踊り続けるつもりなのだろう。
ちなみに、勢い余って髪を切る、という行為は典型的な「情動」である。

 

総合評価 56点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 8点 ライブ表現 13点

演劇表現 10点 バラエティ 11点

情動感染 14点

AKB48 活動期間 2005年~ 

評価点数の見方