AKB48 峯岸みなみ 評判記

AKB48

峯岸みなみ(C)時事通信

「歴史の生き証人」

峯岸みなみ、平成4年生、AKB48の第一期生。
AKB48の生き証人、老兵である。

これまでに多くの場面で、大衆が考えるアイドルのジャンルらしさを裏切り話題をつくってきた。正視するに耐えない醜態をさらけ出すことで、既存のアイドル観から抜け出たもの、言うなればAKBらしさを完成させた点などには、見習うべきところがあるかもしれない。自身の恋愛スキャンダルの報に際し、追いつめられ髪を切る、坊主になる、といった醜態を演じる行動力こそ典型的な情動であり、大衆が想うAKB48の特色である。
AKBの1期、その最後の生き残りだという点にもっとも高い価値があるだろうか。前田敦子から西野未姫まで、世代を超え、数多くのアイドルと戦友であり、グループの黎明期と黄金期、そして凋落まで、同時代人・当事者としてすべて体験した、語り部の役割を担えるのは峯岸みなみだけである。後世に語るべき物語、語るべきではない物語。あるいは、未だ語られていない物語。なによりも、一度だけ語られてそのまま忘れ去られてしまった物語。峯岸みなみの横顔にはそれらの物語を引き出す愛惜が宿っているかに見える。

 

総合評価 56点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 6点 ライブ表現 14点

演劇表現 9点 バラエティ 13点

情動感染 14点

AKB48 活動期間 2005年~