AKB48 瓜屋茜 評価

AKB48

瓜屋茜(C)AKS

「二人乗りの自転車」

瓜屋茜、平成4年生、AKB48の第四期生。
卒業の理由として、夢が大きくなったから、違う可能性を信じたい、と語ったとおり、夢=AKB48に対する解釈に、だれにも止めることができない熱誠を持った、アイドルらしいアイドル。
アイドルの扉を14歳でひらく。左眼の縁にあるホクロがトレードマーク。「4期」としてデビューした瓜屋茜だが、AKBの4期生は研究生候補として集められた少女たちであるから、「期」という括りに弱い。倉持明日香、大家志津香が旗手になるのだろうか。アイドルとしてそれなりの成功を収めた倉持と大家、この2名に比して、飯沼友里奈金子智美、小塚里菜、吉岡沙葵、渡辺茉莉絵の5名のアイドルの物語はきわめて貧弱である。彼女たちは、ほとんどアイドルの輪郭を持たない。瓜屋茜は、この前者と後者、その両極の中心に立つ登場人物と云えるだろうか。正規メンバーに昇格することなくアイドルの物語に幕を閉じているが、境遇やチャンスに恵まれずに可能性を残したままアイドルの世界から去って行った少女たち、「卒業」ではなく「辞退」と表記される少女たちの物語と比較すれば、やれるだけのことはやった、自身の可能性をしっかり探求できた、その上でアイドルとして成功できなかった、といった印象を残している。
エロチシズムをそなえたアイドルで、けして多くはないがアンダーとして劇場公演に出演し、自身のファンをしっかりと虜にしている。どのチームに昇格するのか、という期待を抱かせるところまで物語を進展させている。ただ、ライブパフォーマンスを期待されたアイドルでありながら、むしろ笑顔の硬直を作り手に指摘されてしまうなど、なかなか思うように成果を挙げられなかったようである。

期待や可能性を見いだし、少女にそれを肌で感じさせてしまったことへの負い目なのか、あるいはほんとうの夢を叶えるために「アイドル」から羽ばたくという少女のその姿勢に対するリスペクトなのか、わからないが、研究生の身でありながら、卒業発表に際し、ドキュメンタリーを上映し、秋元才加の呼号により『会いたかった』を披露しアイドルの物語に幕を閉じるという、アイドルとして、AKB48の一員として幸福な最後の一日を過ごせるよう、作り手に取りはからわれている。

 

総合評価 42点

辛うじてアイドルになっている人物

(評価内訳)

ビジュアル 9点 ライブ表現 7点

演劇表現 10点 バラエティ 8点

情動感染 8点

AKB48 活動期間 2007年~2009年