AKB48 坂田涼 評価

AKB48

坂田涼(C)dmm.co.jp

「泡沫の夢」

坂田涼、平成2年生、AKB48の第三期生。
グループに加入後、わずか2週間(正確には16日)でアイドルの扉を閉じている。個性を打ち出したい、先輩たちのようなアイドルになりたい、とマイクに向かって宣誓するも、アイドルの物語、その書き出しの一行すら記さないまま、候補生の立場でAKB48を去っている。
AKB48の『第三期AKB48追加メンバーオーディション』の合格者18名のうち、磯怜奈、大塚亜季、坂田涼、藤島マリアチカ、堀江聖夏の5名のアイドルが同日付で活動を辞退している。5名の少女が個別の理由をもって同日にアイドル活動を辞退するというのは現実的ではない事態であるから、いわゆるセレクション審査=内部オーディションで落第した、と考えるのが妥当だろう(歌やダンスが不得手であることと、それが原因でアイドルを辞めた旨を、後に坂田自身がインタビューで語っている)。あるいは、1期生や2期生の放つ活力の豪宕さにこの5名は臆してしまったのかもしれない。いずれにせよ、少女の持つ資質をたった16日で見抜けるのか、という疑問・反動はどうしても残ってしまうが。秋元康を含め、そこまで成熟した作り手が当時のAKB48に存在したとはとても考えられない。

坂田は、わずか2週間でアイドルの世界から姿を消しているわけだから、当然、情報に乏しい。だが、アイドルになる前の前日譚、アイドル卒業後の後日談のどちらもまったく残されていない磯怜奈に対し、坂田には前日譚と後日談がそれなりに記録として残っている。
16歳でAKB48に加入しているが、芸能活動そのものは13歳の頃から始めている。写真集も出版している。黒髪のロングでスラッとしたビジュアルの持ち主であり、アイドル卒業(辞退)後はモデルとして活動し、その後、中西里菜とおなじく夢と希望の泡沫を描いている。踊りが苦手、と語った少女が東洋ショー劇場のステージに立つことになるとは、皮肉といえば皮肉か。インタビューなどを読むになかなか枯淡然とした人物に映る。

 

総合評価 32点

アイドルの水準に達していない人物

(評価内訳)

ビジュアル 11点 ライブ表現 4点

演劇表現 5点 バラエティ 5点

情動感染 7点

AKB48 活動期間 2006年~2006年