乃木坂46 ポピパッパパー 評判記

のぎざか, 楽曲

(C)ポピパッパパーミュージックビデオ

「ポピパッパパー」

歌詞、楽曲について、

悩んでいる人間にアドバイスをするとき、あえて不必要な小難しい言葉を用いて道理や心得を説いてやると、相談者はとてもありがたがり、それを大事に抱えて帰路につく。投資、投機家の集まる場で、新入りのトレーダーの相談を受けるとき、ペダンチックな立ち居振る舞いで、専門用語を羅列して説明してやったほうが、平易な言葉で説明をするよりも感謝される。一般人が知らない、貴重な情報を授かったのだと、意気軒昂として、彼らは帰路につく。本当は、そんな情報など、なにも価値がないのに。
この『ポピパッパパー』も同じである。それ自体に深い意味はない。企みは別の場所にある。例えば、早口で喋ってる途中でワンフレーズだけゆっくりと、しっかりと話す。その後早口に戻る。すると、その強調されたワンフレーズは、聴衆の内で明確な輪郭を描き出し、かれら彼女らは、そこに隠された意味を探し当てようと熱心する。外国人との会話の中で唐突に発せられた日本語が固い塊となって心を打つのと同じように。つまり、このような形式の歌詞を洞察するときに、注意すべきは、タイトルに纏わる母音云々の仕掛けではなく、日本語で書かれた歌詞に隠されたメッセージにあるのだろう。”わかる人 わかればいい”とまで書いているのだから、きっと、ファンの感興を呼ぶような仕掛けが日本語で書かれた歌詞のなかに作られているのだろう、と想像する。たとえば「アイドル」というコンテンツに真面目になることは恥ずかしいことじゃない、”わかる人わかればいい”、といった反動が。しかし残念ながら筆者にはそれを明確に探しあてることはできなかった。そして、それを探しあてることに意味を見いだせなかった。

 

総合評価 41点

何とか歌になっている作品

(評価内訳)

楽曲 7点 歌詞 4点

ボーカル 11点 ライブ・映像 10点

情動感染 9点

歌唱メンバー:桜井玲香、若月佑美、生駒里奈、松村沙友理、伊藤万理華、井上小百合、齋藤飛鳥、高山一実、橋本奈々未、生田絵梨花、秋元真夏、星野みなみ、衛藤美彩、西野七瀬白石麻衣、深川麻衣

作詞: 秋元康  作曲:Akira Sunset、ha-j  編曲:Akira Sunset、ha-j

 

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