乃木坂46 世界で一番 孤独なLover 評判記

「世界で一番 孤独なLover」
ミュージックビデオ、楽曲について、
6枚目シングル『ガールズルール』のカップリング曲。センターポジションで踊るのは表題曲同様に白石麻衣。
表題曲の構成そのままに今楽曲もまたフロントメンバーに白石麻衣、松村沙友理、橋本奈々未の3名を置いている。ファンから「御三家」と呼ばれグループの象徴となった3名のアイドルを、楽曲制作においても変わらずに評価したという点では当時のグループの物語をよく表していると云えるかもしれない。「御三家」が乃木坂46の旗手としての役割を明確に担ったのは以外にも今シングルのみであり、以降、グループはあたらしい主人公を輩出しつづけ、いよいよ群像劇の様相を呈する。
映像作品についても「御三家」のイメージが丁寧に扱われ、なかなかクールに撮れている。だがそのクールさ、カッコつけようとする気持ちが強すぎるのか、作り手の内から発せられる「なにか意味のあるものを作らなければ」という意志が空回りしているようにみえる。自転車で疾走する若者という存在になにか意味を付したつもりなのだろうが、その構図自体がどこか間抜けに映り、アイドルの描くクールさを邪魔している。
総合評価 54点
聴く価値がある作品
(評価内訳)
楽曲 12点 歌詞 10点
ボーカル 10点 ライブ・映像 12点
情動感染 10点
歌唱メンバー:伊藤万理華、井上小百合、中田花奈、若月佑美、星野みなみ、秋元真夏、深川麻衣、斉藤優里、桜井玲香、生田絵梨花、生駒里奈、西野七瀬、高山一実、松村沙友理、白石麻衣、橋本奈々未
作詞:秋元康 作曲:河原嶺旭 編曲:百石元