乃木坂46 13日の金曜日 評判記

「グローイングアップ」
楽曲、ミュージックビデオについて、
5枚目シングル『君の名は希望』のカップリング/アンダー楽曲。センターで踊るのは斉藤優里。
乃木坂46がブレイクを確信した、傑作『君の名は希望』の歌唱メンバーの選から漏れたアイドルによって演じられる楽曲でありながら、しかしアイドルを演じる少女が胸に秘めているであろう屈託を一切投げつけない、言葉の最良の意味で漸進的で明るい歌。その明るさを見れば、楽曲の中心で踊る斉藤優里というアイドルの本領がどこにあるのか、一目瞭然だろう。伊藤万理華、齋藤飛鳥といったぬきんでたダンステクニックを有するアイドルに挟撃されてもなお、斉藤優里の踊りに狼狽はなく、音が鳴り止むまで、そのコケティッシュが打ち消されることはない。
また、ミュージックビデオというコンテンツの内で、柏幸奈のダンスや宮澤成良のアイドルとしての表情が鑑賞できる貴重な作品でもある。ただ、フラッシュモブの成立の映し出しにこだわりすぎており、映像構成に散漫なところが見受けられる。
総合評価 63点
再聴に値する作品
(評価内訳)
楽曲 12点 歌詞 12点
ボーカル 12点 ライブ・映像 14点
情動感染 13点
歌唱メンバー:安藤美雲、市來玲奈、伊藤万理華、衛藤美彩、柏幸奈、川後陽菜、川村真洋、齋藤飛鳥、斎藤ちはる、斉藤優里、中元日芽香、能條愛未、畠中清羅、樋口日奈、宮澤成良、大和里菜、和田まあや
歌詞:秋元康 作曲:網本ナオノブ 編曲:湯浅篤