日向坂46 沈黙が愛なら 評価

「沈黙が愛なら」
歌詞、楽曲、ライブ表現力について、
歌詞については、写実的描写を記録しているため、かろうじて救われているが散文への憧憬が空回りし、ひどく滑稽に映る。メモ帳に取り残されたアイディア、センテンスを拾い上げて無造作につなぎ合わせたような乱暴な描写に終始する。歌詞が楽曲の退屈さに拍車をかけ、頭痛すら招く。聴いていると、なんだか疲れる。
ライブパフォーマンスについては、”2期生楽曲”のため、構成(人数、ビジュアルのバランス)に優れており、観者にアイドルそれぞれの揺きを検証する時間が提供され、「未熟さとか若さ」が与える眩しさが損なわれずに保存されて行くのを見届けることが可能である。特に松田好花の踊りは素晴らしく、宙を飛んでいる蝶々が転回するようにスマートで清冽なアイドルを作っている。やはり彼女を目で追ってしまっている、という自己を認識させられるのだから、松田好花は演劇表現力だけでなくダンスパフォーマンスに関しても冠絶している、と云えるだろう。(*1)
総合評価 47点
何とか歌になっている作品
(評価内訳)
楽曲 8点 歌詞 10点
ボーカル 10点 ライブ・映像 12点
情動感染 7点
歌唱メンバー:富田鈴花、宮田愛萌、金村美玖、丹生明里、松田好花、濱岸ひより、渡邉美穂、小坂菜緒、河田陽菜
歌詞: 秋元康 作曲:サトウシンゴ 編曲:サトウシンゴ、長田直也
引用:「」(*1) 秋元康 / 沈黙が愛なら