SKE48 鈴木きらら 評判記

SKE48

鈴木きらら (C) SKE48

「神奈川から愛知へ」

鈴木きらら、平成5年生、SKE48の第一期生。
「鈴木きらら」という名とその容姿から、アイドルとしての憧憬を描くことが容易な人物に映る。作り手も彼女がアイドルとして飛翔することを期待したのではないか。しかし、2008年7月31日にデビューしたSKE48、オープニングメンバーとして集合した23人の少女たち。そのなかで、誰よりも早く、架空の世界から現実の世界へと帰還した少女が「鈴木きらら」である(2008年11月24日卒業)。
神奈川から愛知へと、アイドル活動のため、通うことになった彼女だが、その移動距離の長さが、あるいは、夢を破断させる動機・きっかけになったのかもしれない。
移動距離、これはそのまま、思考する時間、となる。たとえば、散歩、これは当然考える行為に等しい。歩きながら、ひとは考えるものだ。なにか壁に打つかったり、悩んだら、歩けばいい。行動するものは悩まない、という格言があるが、これは文字どおり、身体を動かすことからはじめれば良い。
とはいえ、散歩と電車での移動では、同じ「考える」でも意味がまったく異なる。ゆっくりと身体を動かしながら考えることは、自己を奮い立たせるような、わくわくする発想・アイデアを獲得するものだが、電車での移動の場合はどうだろうか。窓を眺めながら目まぐるしく移り変わる風景や、同じ電車に運ばれる乗客を眺めることは、その窓に映る風景や乗客を、現在の自分に投影してしまうような、時間を作ってしまうのではないだろうか。思考する時間が長ければ、その分、良いアイデアが浮かぶ、というわけではない。むしろ、夢=理想を追い求めるアイドルの場合、考える時間が長ければ長いほど、夢に対する衝動性が枯れ、夢を諦めさせるような、現実感覚に縛られてしまうのではないか。

 

総合評価 34点

アイドルの水準に達していない人物

(評価内訳)

ビジュアル 12点 ライブ表現 6点

演劇表現 5点 バラエティ 5点

情動感染 6点

SKE48 活動期間 2008年~2008年