SKE48 須田亜香里 評価

SKE48

須田亜香里 (C) 写真集 可愛くなる方法/根本好伸/学研プラス

「徹底した気配りが醸し出す不気味な迫力」

須田亜香里、平成3年生、SKE48の第三期生であり、6代目センター。
ビジネスと表現すると反撥されるかもしれないが、現代にアイドルを演じる行為そのものをビジネスと捉えた時、須田亜香里は紛れもなく才気を持った成功者だと云える。著書『コンプレックス力 ~なぜ、逆境から這い上がれたのか?~ 』が自己啓発本でありながらも私小説のような響きを伝えるのは、彼女の客観的自己認識による功績だろう。
投機を例にすれば、須田亜香里が採用する手法は古典的王道のトレンドフォロー戦略と呼べる。トレンドフォロー戦略とは、ちいさな損、ちいさな傷に耐え、いつか訪れる、しかしいつ訪れるかはわからない「大勝」をじっと待つ手法である。この勝利を約束する王道の戦略が、今日、大衆から古臭い手法と揶揄される理由は、大勝をつかむ前に負わされる、いつ終わるかもわからない、出血の止まらないちいさな傷口の存在に耐えられず、逃げ出した経験を”彼ら”が持つからである。自身の作った手法が勝利にかならずたどり着くという確信を持てなければ、無数のちいさな傷に耐えきる精神は宿らない。日常を演じ、ひとりのアイドルを物語る、そのストーリ-や文体に理念がなければ、大勝をつかむ前に諦めてゲームから退場してしまうだろう。須田亜香里が長編小説のように長い物語を書き続けられる理由は、ヴァルネラブルを克服するタフさの所持といった生来の資質に因るのではなく、気の遠くなる検証や洞察の果てに身につく確率的思考を自身のアイドルの作り方に落とし込み、勝利を確信するからである。

確たる概念のもとに構築された単純な規則は、決まった市場行動に合わせて作られた複雑な規則よりも、実際の取引で持続的にうまく働くだろう。システムを単純に保てば、長期にわたって優れたパフォーマンスが得られることがわかるはずだ。

カーティス・フェイス / タートル流投資の魔術

では、ビジネスなら真似をすれば自分も須田亜香里のようなフィクションを作り、勝者になれるのではないか?と愚か者(新米アイドル)は考えることだろう。残念ながら、真似ることはできない。イチローのバットを借りて、イチローの言う通りにスイングしたらプロのピッチャーの球を打てるだろうか?誰もが、打てるわけがない、と答えるはずだ。アイドルも、投機も、まったく同じである。これはもう才能と努力の世界なのだ。

兜町で昔から店を開いている鰻屋は、大変ユニークな勘の持ち主です。 その日、お客が何人来るかが、早朝、店の前を通る証券マンの足音でわかる、というのであります。飲食業で働く方の多くは、曜日や天候、景気の善し悪しなどから、経験的な勘を働かせてお客の入りを計算しているそうですが、鰻屋の主人もこれらを踏まえた上で、「足音」を最後の決め手として仕込みの数を決定しているそうであります。 江戸時代の商人はこのような勘を大切にしました。勘の精度は一般的には経験によって高められるものですから、年配者の勘は特に注目されました。そして勘を働かせて一歩先を読み取る人を、碁の言葉を用いて一目(いちもく)先を読む人と称して尊敬したそうであります。

経済変動総研 / 細田哲生

須田亜香里は「握手」の代表と目されている。彼女が同じカテゴリーに分類されるアイドルたちと一線を画し、他の追随をまったく許さない理由は、彼女もこの”一目”の持ち主だからである。経験的な勘によって、パーテーションから姿を現したファンの心を読む。どんな話でも、熱心に傾聴する。興味の湧かない話でも興味がある素振りをみせる。人は興味無いことでも、それに興味がある立場を取り続ければ、自然と自分もそれに関心を抱いてしまうものだ。彼女はそのことを熟知している。彼女は話し相手に合わせて、演じる「役」をスマートに切り替えることができる。アイドルにとってのドラマツルギーを理解している。そして、そのような物腰の柔らかい姿勢とは別に、ひとたび序列闘争の場に立てば、強烈な闘争心を発揮し、心に発生した感情のあらゆる瑕疵をファンに伝播させ、強固な共闘関係を作る力を把持する。自身のファンとのみ達成される構図という点に憂慮こそあるものの(たとえば、彼女の多様性とは、自身のファンにのみ通用する得物であり、指原莉乃のような世論に対する思考実践には遠く及ばない)、しかしグループアイドルシーンの現状にきわめて則した成功者であるのは間違いないだろう。
ただし、シーンのトレンドに乗る、とするのならば、当然、この人もまた”アイドルであり続けなければ夢を叶えられない”アイドルであり、ほんとうの夢のために次の扉をひらく、といった覚悟、儚さを把持しない。たとえば、近年ならば生駒里奈、佐々木琴子のような儚さを。まったく、ビジュアルとはやはり、個人の内奥からにじみ出るものなのである。

 

総合評価 60点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 4点 ライブ表現 14点

演劇表現 14点 バラエティ 13点

情動感染 15点

SKE48 活動期間 2009年~

引用:(*1)見出し 福田和也/総理の値打ち

 

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