NGT48 高橋七実 評判記

NGT48

高橋七実(C)NGT48officialツイッターアカウント

「遠回りをしよう」

高橋七実、平成13年、NGT48のドラフト三期生。
NGT48の次世代を担う少女の群像を印した『今日は負けでもいい』(『短い夏の、さよなら』)において主要登場人物の一人として、強く描き出された。しめやかな横顔、知的に情動を宿したような目つき、脆弱さ、高いプライドを持った英国人的なその佇まいには、まだなにものでもない少女の魅力が鮮明に打ち出されている。
『AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト50 2020』においては、高倉萌香の代役で『モニカ、夜明けだ』を披露し、AKBグループの未来を担うべき少女たちが集まったその楽曲の中に立っても高橋は埋もれることなく、各グループの若手エースと比べて遜色ない存在感を発揮している。
けれど、彼女はすでにグループを卒業している。NGT48の次なるエースを期待されたメンバーの一人であったが、結局、たったの2年でその物語に幕を閉じている。「卒業(活動の辞退)」の成り行きが『山口真帆 暴行被害事件』の余波であることは、想像に難くない。このような、優れた人材の流出という観点においても、同事件がグループに致命的な影響を及ぼしていることが明らかに見て取れるだろう。
卒業後、新天地でアイドル活動を始めるなど、話題になった。ほんとうの夢に出会うために「アイドル」がある、現在の自分と夢のあいだに「アイドル」があることのメルクマールを、はからずも体現している。

 

総合評価 59点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 11点

演劇表現 12点 バラエティ 11点

情動感染 12点

NGT48 活動期間 2018年~2020年