NGT48 中井りか 評価

NGT48

 

「同情するなら金をくれ」 

彗星の如く現れたホープレスルーキーである。
ある意味では、現在、最も注目を集める、衆目を浴びる若手アイドルである。
ファンに「これは看過できないぞ」と行動させる特別な力をもっている。

中井りかは、「葛藤」を過剰にファンにむけて吐露するタイプのアイドルである。この葛藤を披露する姿にファンも含め「大人たち」の情動を引き起こし、現在の豪華なキャリアを得たようである。しかし、これはひとことで云うと品がない。特に口元が「お下品」である。口は災いの元と言うが、果たして彼女の場合はどのような顛末が訪れるだろうか。
ビジュアルについては平均点をつけられるレベルのアイドルだが、あらゆる場面において表情がまったく変化しないというのは、なんだか少し、不気味である。まるで、内側から滲み出て来ようとするなにかを必死に食い止めているような硬直した表情をしている。

アイドルの葛藤や苦悩とは、ファンが見出し、その意味を考えるべきものであり、アイドルが自らすすんで提供する類のものではない。これをファンと同時に共有してしまうというのは、なんとも矜持の欠落した行為である。しかもそれが易易と成立してしまう状態というのは、その狭い空間とは、アイドルとファン双方が幼く、未成熟な集合体と云えるのではないか。
アイドルの耽美の現れ方のひとつとして「秘すれば花」があるが、そこからもっとも離れた場所に居る、と云える。

なんで拝むんだってったら、天皇陛下は神様だって言うんですよね。
正直言って、子供心に納得いきません。天皇陛下が神さん?だって写真で見ると人間の形してますからね。
神様ってなんか形があるような、ないような、もし人間の形してるとしたら、腰から下は幽霊のようにフワァ~と何だかわかんなくなってる、そういうようなもんじゃないかというような頭を持ってましたからね。
ある日、親父がこうやって目ぇつぶってこうやって拝んでるとこへ行って、「ねえ、おとうちゃん、天皇陛下はウンコするの?」っつったら、いきなりバッカーンと殴られた(笑)。
(落語家・柳家小三治)

アイドル・中井りかの、おもいついたことをすべて口するような無防備さをよく表した場面ではないだろうか。父親は天皇陛下に対する侮辱で息子を殴ったというよりも、口にすべきではないことをあっさりと口にしてしまう、その純粋さと無防備さに腹が立ったのではないか。日本人として当たり前に備わっているはずの言葉への美意識の欠如を憂いたのではないか。

ライブでの表現力、映像作品での表現力については、アイドル・中井りかに「資質」を感じ取ることは、まだできない。そもそも圧倒的に経験不足。まだまだひよっこである。
同年代のアイドルである、向井地美音、宮脇咲良とならぶと、中井の小柄な容姿がさらにひとまわり小さく感じてしまうのは、アイドルとして彼女たちとおなじフィールドに立ち、その存在感に圧倒されてしまった中井の潜在意識が浮き彫りになるからであろう。

中井りかの現在のキャリアについては「抜擢」という意味で、指原莉乃以降、ひさしぶりの金字塔として、しばらくのあいだ語りつがれるであろうが、今後の「アイドル」としての活動の展望は見出し難いように思われる。デビューしてまだ2年だが、年齢はもう20才である。現在のアイドルとしての貧弱な実力をどこまで伸ばせるのか、同年代のトップクラスのアイドルに並ぶために残されている時間は決して多いとはいえない。

 

総合評価 49点
問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 10点 ライブ表現 6点

演劇表現 6点 バラエティ 12点

情動感染 15点

 

NGT48 活動期間 2015年~
評価更新履歴
2018/10/09 演劇表現 5→6

評価点数の見方