AKB48 高田彩奈評判記

「日常のユーモアを忘れない」

高田彩奈、昭和63年生、AKB48の第二期生。
アイドルのメルクマールとしてつねに「感情」を置いた人物である。日常においてもステージ上においても感情を隠さない、いや、隠せないアイドルで、良くも悪くもファンの印象に残る場面を多く残している。当然、言葉・文章にもなかなかの魅力をもっている。たとえば野球少年を眺めて自分も夢を追いかけよう＝アイドルになろうと決意した、という青い衝動のエピソードの披露に始まり、シャンプーとリンスを間違えて絶望を感じた、など、日常生活におけるユーモアの提示も忘れない。ファンの前で語るそのエピソードの数々が、想像に頼って拵えたものなのか、現実の日常生活のなかで実際に遭遇したイベントなのか、判断におもわず困ってしまうところなどが、特徴的だろうか。そのユーモアはプロデューサーである秋元康にも認められていたようだ。
けれど一方で、感情を隠すことができないという人としての性(さが)が、秋元康の言葉・音楽を演じる際に障壁になってしまったようでもある。人気の面では、最後まで苦心している。
実妹にSKE48の高田志織がいる。

総合評価　51点

問題なくアイドルと呼べる人物

（評価内訳）

ビジュアル　6点　ライブ表現　10点

演劇表現　10点　バラエティ　13点

情動感染　12点

AKB48　活動期間　2006年～2007年