AKB48 杉山未来 評価

AKB48

杉山未来(C)AKS

「王様の耳はロバの耳」

杉山未来、平成7年生、AKB48の第八期生。
アイドルとして、何の喜びも覚えないまま、日常を演じることなく幻想の世界から姿を消した杉山未来とは、AKB48=グループアイドル、つまり職業としてのアイドル固有の屈託を映し出す、あるいは筐体に自己投影を促す存在であり、グループがそれまでに描いてきた群像劇と決定的に切り離された場所に誕生した最初の”子供”と云えるだろう。次の世代を担うアイドルがグループの歴史に無関心であったり、”前作”の主人公とその仲間たちに対し矜持を抱かずに無縁をつらぬく態度には賛否あるが、肝心なのは、血の入れ替えによってグループアイドルの通史が作られて行く可能性に、作り手の想像力が届いていなかった点にある。彼らは血の入れ替えではなく、血の継承によってのみグループアイドルが存続して行くという無邪気な考えに固執したのである。だから彼らにとっては王に反旗を翻すような存在は粛清されて然るべきなのだ。圧倒的な主人公感を放ち、その物語の豊穣さで多くのファンを魅了する先達に対する劣等感、つまり、杉山未来のこころの貧しい部分をフィクションとして、アイドルの闘争として扱う寛容さや俗悪さが作り手にそなわっていれば、グループの通史に愉快でスリリングな展開が訪れていたはずだ。

 

総合評価 34点

アイドルの水準に達していない人物

(評価内訳)

ビジュアル 5点 ライブ表現 6点

演劇表現 6点 バラエティ 6点

情動感染 11点

AKB48 活動期間 2009年~2009年

 

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