AKB48 森杏奈 評価

AKB48

森杏奈 (C) 森杏奈オフィシャルブログ/

「甦る過去」


森杏奈はAKB48の第9期生である。
第9期生のなかにあって森杏奈の存在感はきわめて突出しており、後にグループを代表するメンバーへと成長する横山由依、島崎遥香を凌ぐ資質の持ち主であった、と評価しても良い。クールとキュートを止揚させたルックスとスマートに伸びた手足…、彼女の姿形はアイドルとして、時代の要請を先回りし迎え撃っていたようにおもう。その彼女が現代人特有の「情報の雨」に打たれ悩んだ、というのはアイロニーと云えるかもしれない。ステージ上で、森杏奈がつくり出す内向的な表情は、彼女が正規メンバーに昇格した直後に誕生する乃木坂46の西野七瀬のアイデンティティでもある”うつむき”の先駆けであったと想う。このセンタータイプのアイドルと呼べる森杏奈のつくる表情や仕草が”儚さ”ではなく”脆さ”に向かってしまったのは、やはり、彼女を囲繞した情報=境遇に因るのだろうか。全体主義的な幼稚で寛容さの欠如した、未熟な”鉄の掟”のようなものをファンと共に作り上げてしまったアイドルシーン。森杏奈は、その”犠牲”の象徴と云えるだろう。第8期生に対する処遇によって発生した損失回避の対象となったのが第9期生(森杏奈と大場美奈)なのである。

乃木坂46のブレイクを引き寄せたアイデンティティと同等の資質を備えたアイドルたちをグループ自ら手放し、そのまま隘路に陥っていく光景というのは、カルマと言ってしまえばそれまでだが、それ以上に、ひどく滑稽である。

 

総合評価 66点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 18点 ライブ表現 13点

演劇表現 12点 バラエティ 10点

情動感染 13点

 

AKB48  活動期間 2009年~2011年

評価更新履歴
2018/12/06 大幅にリライトしました

評価点数の見方