櫻坂46の『桜月』を聴いた感想

座談会

(C)桜月ミュージックビデオ

「アイドルの可能性を考える 第十九回 口喧嘩が一番強いアイドルは誰? 編」

メンバー
楠木:批評家。趣味で「アイドルの値打ち」を執筆中。
OLE:フリーライター。自他ともに認めるアイドル通。
島:音楽雑誌の編集者。
横森:カメラマン。早川聖来推し。

今回は、雑談、です。

「櫻坂46の3期生について」

島:アイドルの話題に移ると…、今なら櫻坂の3期生ですか?
OLE:ここ最近、オーディションラッシュだね。
横森:ASH出身の子が一番売れそう。谷口愛李?
島:このドキュメンタリーを見ていて、僕の気を引くのは小島凪紗さん。親近感がすごい(笑)。
楠木:僕は、もうつい昨日、舞台のオーディションの審査員をやってきたばかりだから、なぜだかね、どうしても審査する側に注目しちゃう。この映像にしても、アイドルたちを指導している人間が気になって仕方ない。いや、お前そうじゃないだろ、って言いたくなってしまう(笑)。たとえば、正規メンバーは短時間で振り入れします、って、事ある毎に誇示している。でも僕は、それがどうした?、って思うんだけど。しかもこれ、スパルタの演出じゃなくて、多分、本気で言ってる……。
島:意味がないところに深い意味を見出していますよね。人間性が幼稚というか。
楠木:振り覚えが早いことは楽曲制作にあたって必要不可欠なスキルなんだろうけど、それはファンにはまったく関係ない部分の話で、ファンに関係があるのはステージの上で作られる踊りだけ。振り作りの早さなんかどうでもいい。振り作りが早くてもダンスが下手じゃどうしようもないし、実際にそういうアイドルが今ゴロゴロいる。乃木坂の梅澤美波とかね。櫻坂にしても、正規メンバーとはいえ、まともに踊れるのは半分いるかどうか、上手いのは当然もっと少ない。こんなことわざわざ言葉にするまでもないんだけど、振り覚えの早さ=ダンスの上手さ、とはならない。要するに、ダンスを練習する場で、しかも限られた時間のなかでダンスを上達させようとしているその状況下にあって、ダンスの上達にほとんど貢献しないスキルに意識を向かせているわけだから、この指導員はちょっとズレている。合宿=時間制限という意識を、安易に振り覚えの早さにすり替えちゃってるように見える。アイドル以上に子供に見えるよこれ。まずこの精神のアマチュアな指導員をプロが指導してやらないとダメだね。
横森:それは(笑)。
島:振り入れの早さどうこうはくだらないけれど、緊張感は大事ですよね。なにをやるにしても。
横森:それスパルタ・コーチの常套句じゃん。教育技術が未熟だからスパルタに走るんだよ。
OLE:ファンはアイドルたちの陽気な交流、わちゃわちゃが見たいんだよね。でも、それって平穏な空気感のなかで生まれるものだろうか。逃げ出したくなるほどシンドい過酷なレッスンを同じ空間、同じ時間のなかで共有しつつ、その困難を乗り越えた際に安堵するから、わちゃわちゃ、が生まれるんでしょう。
楠木:それを「ダンス」でやる必要があるのかな。と云うのも、最近、若手アイドルを眺めていて思うのは、わたし振り入れが遅いんですよ、って落ち込んでいる子をよく目にするからで、彼女たちはまったくどうでもいいことに気を病んで、屈託しているわけです。そういうところから身体の硬直とか、意識の萎縮がはじまって、踊れなくなってしまうんだとおもう。
OLE:櫻坂はとにかく「ダンス」を通じてアイドルをやりたいんでしょう。
横森:聞きかじりでしかないけど、この合宿で実際に脱落者が出ているらしい。それが事実なら、まあ運営の手腕に問題があるよな。オーディションでそれを見抜けなかったことも眼力が弱い。
楠木:限られた時間のなかで、その「時限」を気にせず伸び伸びと身体を動かせるような環境を準備するのが作り手の仕事でしょう。指導する側がアイドルの動き=可能性を狭めてどうするんだ、と
OLE:作家にしても、文章を書くのが早い、だから文章が上手い、なんてことは、まあ、あり得ないしな。
横森:量はあるんじゃない?
島:栗本薫ですか。天才とは文量である。
楠木:バルザックなんか、1840年頃ですか、約5年間、400字詰めの原稿用紙換算で一日最低でも80枚、書いている。もちろん常人離れしていたのは執筆ペースだけじゃない。作品の質も並外れている。これはもう天才と呼ぶしかない。鹿島茂によれば、酒を飲むと眠くなるからコーヒーしか飲まなかったとか。あと、バルザックには加筆癖があって、生原稿の倍に近い量を衝動的にゲラに書き加えてしまうらしい。
OLE:何度聞いても驚くよねそれ。一日80枚は常人離れという言葉じゃもう表現しきれないな(笑)。天才と言うしかない。
横森:鹿島茂も多作だよね。
楠木:活力の横溢した作家だね。

「天才=平手友梨奈から抜け出した櫻坂46」

楠木:新曲の『桜月』を見るに、このグループはもう平手友梨奈に縛られていないですね。幼稚なところが一つもない。『桜月』に限って言えば、アイドルへの羨望を書くことで「アイドル」という幼稚なものが幼稚さとして映されずに、言葉どおり、ただそこに「桜」が置かれているように見える。桜、である以上、それはもう平手友梨奈=サイレントマジョリティーではない。
OLE:そう想わせて、またいきなり「平手友梨奈」をやるのが秋元康。
横森:結局、センターだよ。これはセンターの守屋麗奈が良いんだよ。
楠木:うん。
島:僕にしてみれば「守屋麗奈」ってダークホースで、作り手はなんでこの人をセンターに抜擢できたんだろうって、考えてしまいますね。森田ひかるではなくなぜ彼女なのか。
横森:単純に、この曲は森田ひかるに似合ってない。守屋麗奈にこれでもかってくらいハマってる。
島:曲調で選ぶもんなんですかね。建前ではなく。
OLE:そりゃそうでしょう。その前提が崩れたら終わりだよ。
横森:そういう現実の側面なんてどうでもいいんだよ。そう思わせなきゃだめだってだけでさ。『桜月』は、これは守屋麗奈に似合っているから守屋麗奈がセンターに選ばれたんだな、って考えさせるだけの説得力がある。
楠木:思うに、平手友梨奈を天才と呼び、アイドルシーンの寵児と扱うとき、じゃあその天才アイドルをもう一度作ってシーンを復活させよう、と作り手はこれまでに鼻息荒くしてやってきたはずなんだけど、そもそも、その天才を作ろうとする意思って倒錯しているんじゃないか、と。説明するまでもなく、天才って超越的なものであって、意図して作れるものではない。しかし中西アルノと『Actually…』を象徴するように、作り手にあってはそのチャレンジをやめない。とすると、作り手にしてみれば、自分たちの才能次第で「天才」はつくれるのだ、という思惟がある。それはつまり、平手友梨奈は天才ではない、という作り手の自白につながってしまう。もし作り手の内で真に、平手友梨奈は天才である、という認識があるのならば、その天才の2号機を作ろうなどというチャレンジ精神は宿らないはず。彼ら彼女らは、自らの行動力によって平手友梨奈=天才という図式を毀してきたんだけど、『桜月』と守屋麗奈はその結実に感じる。
OLE:それって西野七瀬にも言えるよね。
楠木:そうですね。作り手にしてみればまさしく「西野七瀬」は最高傑作で、達成感があるんだとおもう。だから後続のアイドルに「西野七瀬」を演じさせている。でも西野七瀬を継げるだけのアイドルが一向に完成しない。それは裏を返せば西野七瀬というアイドルは人為的なものではなく不作為の、奇跡であった、奇跡でしかなかった。つまり天才であった、という事実にどんどん接近して行く。
OLE:天才の代替品、天才に代わる者ってさ、その天才の類似品であってはならない。じゃあまったくの別物かって言ったらそういうわけでもないんだろうけど、踏襲じゃダメなんだろうな。櫻坂で言えば『桜月』の守屋麗奈がその「代わる者」にあたるんじゃないのか。
横森:それはさすがに褒め過ぎだよ。褒め過ぎると逆に説得力がなくなる。

「遠藤さくらの可能性」

横森:幼稚さからの脱出で思い出したんだけど、『ここにはないもの』を聴いていると毎回頭をよぎることがあってさ、なんか挑発的だよねあの歌。手に汗をかくことはないだろ、みたいなこと言っててさ、それがすごく挑発に感じる。でもその挑発の所為か、幼稚さが消されてるんだよねこれも。挑発されたらさ、自分の身を振り返るじゃん。俺は手に汗握る生き方をしてるよな?これは俺のことを言ってないよな?って(笑)。で、俺は自分のことを幼稚だとは思ってないから、もうそこでこの曲は幼稚じゃなくなる。
楠木:僕も毎日手に汗握ってる。生き死にかけてる。
横森:それが文筆業だったら格好良いんだけどね。でもアナタのそれはFXでしょ(笑)。
楠木:僕は本当に、『今日は負けでもいい』を個人トレーダー連中に勧めたいとずっと思っている(笑)。毎日は勝てないよって。
島:投資って哲学というか、もう精神の世界ですよね。
楠木:あらゆる人間感情を包括する世界だとおもう。秋元康は「活力」を書くのが上手いから、一曲、投資家向け明らかな歌詞を書いてほしいな。
OLE:中島みゆきの『ファイト!』みたいなのがやりたいんだよな、秋元康は。
横森:それピンとくるね。それでだらだら散文書いてるのかな。
楠木:それ怖いね。まあないだろうけど。写実であっても『ファイト!』は間違いなく詩だから。
OLE:満島ひかりがカヴァーしててさ、朗読してるんだよ、あれを。笑っちゃったよ、さすがに。
島:満島ひかりって演技力がある役者というイメージですけど、どうですか。
OLE:うーん。
楠木:それはあまり人前で口に出さないほうが……。
島:俗な質問を引き受けたいんですよ(笑)。じゃあ沢尻エリカはどうですか?
横森:なぜ沢尻エリカ?
島:けっこう好きなので(笑)。
楠木:あまり乱用したくないけれど、天才だと思いますよ。樹木希林を継げるんじゃないのかな。
島:あられもない質問を繰り返しますけど、たとえば10代の頃の沢尻エリカを今のアイドルと並べてその演技力とかビジュアルを評価したら何点を付けますか?
楠木:沢尻エリカを、ですか?演技もビジュアルも20点でしょう。当たり前だ。現在のアイドルシーンで沢尻エリカを超えるような人物は一人もいないですよ。
横森:沢尻エリカって「別に」発言で、本性を現した!、って大衆に袋叩きにされたけど、沢尻エリカの本性って『1リットルの涙』だと俺は思うんだけどね。
楠木:むしろ『1リットルの涙』にしてもかなり覚めてたけどね。「別に」に対してあれだけ大衆が騒いだのは、ヒットドラマの「役」と役者本人が無意識に混同されてしまう、という、よくあるやつ、なんだけど、沢尻エリカにおいてはこれがちょっとひねくれていて、不治の病に侵された美少女、というイメージを裏切られたから怒ったわけじゃなくて、『1リットルの涙』の主人公が、別に、って剣呑な発言をしたことに、まず唖然として、そして怒った。でもよく見ればね、『1リットルの涙』の中でも、別に、って言ってるよ。すごく覚めた眼を見せる瞬間がしっかりある。そういうところが樹木希林に似ている。
OLE:当時の演技をその後のキャリアで抜けていないから、やっぱり緊張感が違ったんでしょう。プライベートであれだけの転落を経験しながらも演技で食えちゃうんだから、並じゃないよ。
楠木:たとえば映画を観た時に、自分の現実生活での経験をもとにその内容を解釈していると考える人間がほとんどだと思うけれど、ほんとうにそうだろうか。小説からユーチューブまで、これだけのフィクションに囲まれて育ってきた僕たちは、フィクションにおける経験を現実生活のあらゆる場面で活かしていないか。恋愛なんて最たるもので、恋愛ドラマや恋愛ソングのシチュエーションを現実での恋愛に当てはめて行動する若者は多いんじゃないか。じゃあそのフィクションを作る人間、たとえば役者はどうなるんだ、という問いかけが生まれるんだけど、最近、戸田恵梨香のインタビュー記事を読んでいたら、彼女は、自分ではない自分、つまり虚像が独り歩きして信じ込まれることを嘆いていて、ほんとうの自分はこれこれこういう人間なんだ、というのを話しているんだけど、その戸田恵梨香本人による「戸田恵梨香」の像がまさしく僕たち観衆が認識する「戸田恵梨香」そのものでね、苦笑を禁じえない。結局、本人の意図、意識とは無関係に、彼女が演じた役のなかに彼女自身が含まれていてそれを鑑賞者はめざとく察知しているんだ。その意味では僕は遠藤さくらにやはり期待してしまう。

「AKBの脅威は奥田いろは、池田瑛紗」

島:いますぐに女優としてやっていけそうなアイドル、何名挙げられますか。
楠木:遠藤さくら、田村真佑。
OLE:山下美月は?あと久保史緒里。
楠木:うーん、彼女たちは作り手に恵まれていないからか、役者としてのスタイルに傷があるように感じる。その二人よりまだ梅澤美波のほうが可能性が高いようにおもう。スタイルにまだ傷が付いていないからね。
横森:西野七瀬なんかは作り手に恵まれてるよね。
楠木:そう。
OLE:まあそれも才能って言えば才能か。
楠木:3期の中だと今一番良いのは梅澤美波でしょう。演技の内に日常の記憶がしっかりと刻まれている。久保史緒里は特殊すぎるので脇に置くとしても、山下美月とか伊藤理々杏とか、古臭いよね演技が。演技とはこういうものだ、っていう蟠踞がある。樹木希林のように演技で食っていくとなると、なにもかも自分でやらないとだめなわけ。それこそギャラの交渉もね。それが「仕事」だから。そうなると仕事相手に影響を受けて、演技のスタイルを決めてしまった山下美月って弱く感じるよねやっぱり。才能を持たない人間の影響を受けない、才能のある人間の影響だけを受ける、という意味では、遠藤さくら、梅澤美波はセンスあるよ。田村真佑は別格で、生まれながらにセンスがあるように感じる。最初から口語演劇ができてる。
島:5期生はどうですか。
横森:5期はまだ材料がないでしょ。
OLE:MVがある。あとはなにかのゲームの企画で演技やってるんじゃないかな。まあ、演技力なんてのはダンスを見れば一目瞭然。ダンスってアイドルの集約だから。
楠木:その意味だと一ノ瀬美空でしょうね。彼女の踊りを眺めれば、ファンは各々が、このアイドルの性格はこれこれこういうものだ、って確信して他者に説明しようとするだろうし。
OLE:演技じゃないけど、奥田いろはってしかし歌が上手いよな。感心する。
楠木:山本彩以来じゃないですか、これだけ上手いのは。
横森:奥田いろはって実は物凄い「脅威」で、AKBグループの存在意義みたいなのを一人で食っちゃうアイドルだよね。頼む!そこだけは近寄らないでくれ!って部分を完全に埋めてる。今のAKBで奥田いろはより歌が上手いアイドルなんて一人もいないから。乃木坂の運営も容赦ないよな。
楠木:そういう意味じゃ池田瑛紗もかなり脅威だよね。ブログの価値をこの人はたった一人でグンと押し上げていて、たとえばSKEの五十嵐早香がやろうとしてできなかったことなんだよね、それって。指原莉乃はブログを書いて売れた人だけど、指原莉乃以降、ブログで売れたアイドルが一人も出てこない。指原莉乃の達成を継ぐアイドルが乃木坂に誕生してしまうとなると、指原莉乃を目指してAKBでアイドルをやってる連中にしてみれば、心が折れる。言葉の魅力、というのは、その人の魅力、でもあるから。

「口喧嘩が一番強いアイドルは誰?」

楠木:言葉の魅力と言えば、下衆な質問があって、口喧嘩が強いアイドルは?って(笑)。こんなくだらない質問をこっちに渡すなよって管理人に文句を言おうとしたんだけど、ふと思いとどまってね、こういうのをわざわざ送ってくるということは、管理人は「これは面白い記事になるぞ」って考えたんだろうな、と。で考えていくうちに気付いたんだけど、点数を付けていますよねアイドルに、その点数を眺めていたら、これ口喧嘩つまり言葉の強いアイドル順にも見えなくもないのかな、と。
横森:生田絵梨花って口喧嘩強いかなあ(笑)。
OLE:口が弱くても存在感が強いから、口喧嘩になっても押しきれそうではあるよね。
楠木:ブログを読むに、かなり形容に意識的で、言葉の世界に生きている人、というイメージはある。
島:それぞれが挙げてみたら面白いんじゃないかな。僕は齋藤飛鳥。楠木さんふうに言えばミスティフィカシオンですか、すぐ煙に巻くから、防御力が高い(笑)。
楠木:僕はやっぱり大園桃子かなあ。言葉の最も強い部分って真実・本音だとおもうから、嘘を作ることが当たり前のアイドルの世界で常に本音を突きつけるって澄み切っている。切れ味抜群。
横森:なら島崎遥香。くだらないこと質問する記者を一蹴してたでしょ、全盛期は。あれは強いよ。
OLE:じゃあ俺は杉山未来(笑)。たかみながメンバーを怒ってる、って、今なら、梅澤美波がメンバーにキレてる、ってツイッターで暴露するようなもんだから。ヤバい(笑)。
楠木:ツイッターって怖いですよね。検索を利用してファンチャントを掬い上げるのに役立つけれど、あの箱の中で自分が行動しようという気にはなれない。億劫になるというか、いや、臆病になるのか。自分のつぶやきがどう反響したのか数字ではっきりと示されるわけでしょう。ツイッターやっている人って度胸あるよね。
横森:そういうのを気にしない人がやるもんなんじゃない。つぶやき、って言うくらいだし。
OLE:気にしないなんてできるのかね。俺は自分のサイトの宣伝もかねて使ってるけどさ、それでも気にするよ、めちゃくちゃ(笑)。
楠木:そもそも世間に自分の声を伝えたいから、あそこでつぶやくわけでしょう。気にしないならツイッターである必要がないと思うんだけど。
横森:わかってないな。ネットゲームと同じで、他人と関わらないってスタンスを持ちつつ、群衆のなかに立っていたいんだよみんな。
OLE:楠木くんの杉山未来評に従えば、まさに「王様の耳はロバの耳」なんじゃないのかな、ツイッターって。大量の嘘のなかにヤバい本音が転がっていて、それがなにかをきっかけに姿を現す。


2023/02/04  楠木かなえ
2023/02/06 誤字脱字の修正をしました