乃木坂46 渋谷ブルース 評判記

「渋谷ブルース」
歌詞、ライブ表現について、
白石麻衣、高山一実のユニット楽曲だが、ライブ披露時には二人の横に橋本奈々未、深川麻衣、ときには川村真洋や松村沙友理など、興味深いメンバーが並び、ギター伴奏で盛り上げる。おきまりの掛け合いもファンから愛されており、これもまた踏襲され、後続のアイドルによって再現されている。
ただし、白石麻衣、高山一実という組み合わせがおもしろいだけで楽曲そのものに深い魅力は感じない。とくに歌詞が通俗的に過ぎ、ありきたりで凡庸な表現をまえに辟易してしまう。「渋谷」を舞台にするとき、なぜこうも多くの人間が「生ゴミ」「カラス」「センター街」といった通念の上に若者を歩かせるのだろうか。渋谷という街にはそれしかないのか。あるいはヒキタクニオにでも影響されたのか。普遍性と通俗を履き違えるとき、このような凡庸な作品が生まれるのだろう。
総合評価 48点
何とか歌になっている作品
(評価内訳)
楽曲 9点 歌詞 4点
ボーカル 12点 ライブ・映像 13点
情動感染 10点
歌唱メンバー:白石麻衣、高山一実
作詞:秋元康 作曲:佐藤嘉風 編曲:佐藤嘉風