乃木坂46 人はなぜ走るのか? 評判記

「人はなぜ走るのか?」
歌詞、楽曲、ミュージックビデオについて、
作詞家の啓蒙が師傅じみていて中盤からは退屈になるものの、表題曲よりも「表題」を穿っている。アイドルを演じる少女たちが、カメラの前で演技を作る、ということに徐々に意識的になってきたことがわかる。その分表情は硬いが、なにをやりたいのか、なにを伝えたいのか、きわめて明確。ただし、ミュージックビデオで描かれた作品世界そのものは、AKB的=従来のグループアイドル的なアイデアの再利用であり、構図の練り上げもなく、散漫で、つまらない。冒頭で描かれる乃木坂46の「円陣」シーンも空振りしているようにみえる。生田絵梨花の性格描写はおもしろいと感じる。
総合評価 51点
聴く価値がある作品
(評価内訳)
楽曲 13点 歌詞 11点
ボーカル 10点 ライブ・映像 8点
情動感染 9点
歌唱メンバー:生田絵梨花、生駒里奈、市來玲奈、伊藤万理華、井上小百合、柏幸奈、斎藤ちはる、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、中田花奈、永島聖羅、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、宮澤成良、大和里菜、若月佑美
作詞:秋元康 作曲:キタムラタケシ、田上陽一 編曲:田上陽一