第四回 乃木坂46時間TV 開催決定に際し「乃木坂人狼」をふり返る

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(C) 乃木坂46 / 乃木坂46公式サイト

「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」

【開催決定】『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』
2020年6月19日(金)夜7時~21日(日)午後5時までの46時間にわたって『乃木坂46時間TV アベマ独占放送
今回で4回目となる今年は「ABEMA」独占での放送となっており、メンバー個人が自分で10分程度の番組をプロデュースしてコーナーを企画する『乃木坂電視台』や、メンバーがパジャマ姿でボードゲームなどを行う深夜の恒例企画『人狼ミッドナイト』などの人気企画をはじめ、初の試みとなる1~4期それぞれに分かれ1つのコーナーを作り上げる『1期2期3期4期・期別冠番組コーナー』や、「ABEMA」の人気番組とのコラボレーション企画を多数実施予定となっております。他企画は順次放送までに発表して参りますのでご期待ください。

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新型コロナウイルス感染症の拡大による窒息した情況がつづくなか、久しぶりにこころの踊るような情報が入ってきた。
4月以降、アイドルに関する文章はほとんど書いていない。ブログに投稿したアイドルへの批評のほとんどは過去に下書きした文章のなかからそのまま使えそうなものを選び、公開へ切り替えただけだ。最近、物書きとして仕事と呼べるものは、「Project UZU」や「壁ノ花団」などへの演劇批評を一つ上梓したくらいのもので、書くこと、から遠のいている。途方もない退屈な時間をまえに、トーマス・マンの「魔の山」を手に取り、老人が登山をするようにゆっくりと読みすすめるものの、あたらしい感興は降ってこない。おそらくこれは大衆心理に陥った情況なのではないか、とおもう。何気ない日常、これまでに興味をもっていたものに倦みをみる、「アイドル」がつまらなく感じる、まるでテレビゲームに飽きてコントローラーを投げ出す子どものような心境。天才トレーダー集団・タートルズの面々は退屈さを凌ぐため、卓球に没頭したと云うが。あたらしい趣味を持つ、とてもそんな気分にはなれない。投機の世界にながく身を置いていると大衆心理から抜け出すことのむずかしさを痛感する。自分が正しいと判断した末の選択のほとんどは、大衆と同じ方向をみた答えであり、大衆の裏をかこうと画策したアイデアもまた、大衆の足音の響く場所に転がる模倣品だ。
昨晩、佐々木琴子がインスタグラムをはじめた、そんな情報をぼんやりと眺めながら、不意に、乃木坂46の大和里菜についての文章を書き始めている自分を発見する。なぜ、よりにもよって大和里菜なのか、わからないが、それはやはり大衆心理に陥った人間特有の希求的衝動と呼べるものだろうか。「自分が不意に行動を起こそうとする、そういうときは往々にして、周囲の人間も同じように動き出そうとしているものである」と云った物書きがむかし居たが、これは本質を貫いた科白にみえる。閉塞を脱却しようと世界が動き出そうとするとき、個人もまた、立ち止まっていた場所から動き出すのだろう。そのような意味では、このタイミングで「46時間TV」の情報が解禁されたことはファンにとってもシーンにとっても、なにかを衝き動かす動機になり得るのではないか。

 

(C) 乃木坂46時間TV

「乃木坂46 人狼ゲームをふり返る」

「乃木坂46時間TV」と言えば、普段ファンのまえで交錯を描かないメンバー同士の対談やアイドルのキャラクターの発見につながる「乃木坂電視台」、「きっかけ」のミュージックビデオの制作など、魅力あるコンテンツに溢れるが、私が「46時間TV」でもっとも楽しみにするコンテンツは、やはり「人狼ゲーム」だ。2020/02/20~21の深夜に放送された「乃木坂46人狼ゲーム」を観た時の衝撃は今でも鮮明に覚えている。アイドルのウソや闘争、葛藤、戸惑い、つまりある種の”素顔のようなもの”の提出、あるいは構築がこれほどまでに濃やかに、能動的に描かれるのを可能にしたコンテンツは外にないのではないかとおもえるほどに、ファンが繰り返し鑑賞することに耐え切るフィクションを作り上げている。

ゲームに参加するメンバーも毎回豪華だ。
第一回の放送では、秋元真夏、伊藤万理華、桜井玲香、高山一実、松村沙友理、西野七瀬、能條愛未、橋本奈々未、深川麻衣、そして生田絵梨花と現在では再現不可能な構成を記録している。
この放送では、ウソを真実に塗り替えようとする松村沙友理の苦闘の劇。「役」をあたえられていないときの生田絵梨花はウソを付けない、しかしそれが格別なユニークと変換される…といった理不尽な才能の再確認。桜井玲香の洞察力は生来のものなのか、アイドルを演じる過程で手に入れた得物なのか、という疑問。西野七瀬の冠絶した負けず嫌い。深川麻衣の無防備なピュアの露呈。と、これまでに描いてきたアイドルの物語、性格を補完すると同時にあたらしいアイドルの一面を発見させる、ヒットコンテンツの成立、その誕生を映像として記録している。

第二回目の放送では、第一夜、第二夜と拡充される。
第一夜には、生田絵梨花、井上小百合、斎藤ちはる、桜井玲香、橋本奈々未、星野みなみ、能條愛未、深川麻衣、川村真洋、川後陽菜、樋口日奈。
第二夜は、秋元真夏、斉藤優里、生駒里奈、西野七瀬、斎藤ちはる、高山一実、衛藤美彩、井上小百合、新内眞衣、川後陽菜、松村沙友理、中田花奈といった構成。
第一夜では、生田絵梨花があいも変わらず”ドジっ子”となり場を盛り上げる。策士策に溺れる、橋本奈々未、ピュアを提示しつづける深川麻衣も前回と同様に魅力ある登場人物と映る。もっとも意外性を投げつけたのが樋口日奈だ。日常の立ち居振る舞いから乖離した言動を繰り返し、ゲームに混乱を招き、展開に複雑な視点を作る原動力となってくれた。そして、なんだかよくわからないまま、さいごまで生き残ってしまう星野みなみが第一夜の主人公と云えるだろうか。

第二夜のみどころは、前回活躍した松村沙友理は鳴りを潜めるも、やはり成熟したアイドルが冷静にウソを見破るといった場面が多くみられた点か。中田花奈や新内眞衣の立ち居振る舞いにはどこか怜悧なものがあった。斎藤ちはるに追い詰められた際の高山一実の「焦り」も興味深い。素顔と呼べる醜態ではないか。

第三回目の放送では、生駒里奈、星野みなみ、齋藤飛鳥、秋元真夏、新内眞衣、井上小百合、高山一実、中田花奈、堀未央奈、斉藤優里、生田絵梨花、そして満を持して齋藤飛鳥と堀未央奈といった主要アイドルが参戦している。また「3期」からのはじめての参戦者として佐藤楓が一番端に座る。
今回は前回と打って変わり、新内眞衣が情動を発露させ、星野みなみとの稚気を描いている。齋藤飛鳥、堀未央奈については、期待した展開は訪れず、ややゲームとしても萎んだ印象だ。一方で、つよい印象を残したのが佐藤楓だ。圧倒的な存在感を放つトップアイドルに囲まれながらも、なんとかそれに抗おうと勇敢に立居振舞う少女の姿にはこころを打たれるものがあった。

また、外伝といった位置づけになるのか、Rakuten TVで配信された「のぎ天2」においても「乃木坂人狼」が企画、配信されており、参加者は樋口日奈、川後陽菜、和田まあや、中田花奈、佐々木琴子、寺田蘭世、川村真洋、斎藤ちはる、能條愛未、斉藤優里の10名。
はじめて人狼ゲームに参加した寺田蘭世が「人狼」として「騎士」を騙るなど、これまでの「乃木坂人狼」ではみられなかったスリリングな展開を描いており、”本編”への登場を期待させる活躍をみせている。

驚くのは、これらすべての立ち居振る舞い、仕草がアイドルの魅力を損なわずに、むしろ増幅させている点にある。ゲームが終わったとき、ファンはアイドルの性格を自分なりに、他者に説明できる、幻想を作るための妄執を抱きしめているのだ。
本日、開催が発表された第四回「乃木坂46時間TV」の告知内容にもしっかりと、深夜の恒例企画『人狼ミッドナイト』の一文が記されている。今回期待するのは、上述した寺田蘭世の参戦に加え、前回不完全燃焼だった齋藤飛鳥の活躍、そしてなんといってもグループの中心になりつつある3期生の本格参戦だろう。演劇表現力の高い大園桃子、久保史緒里はもちろん、グループの主人公になりつつある与田祐希。高いポテンシャルを秘めながらも豊穣な物語に手が届かない中村麗乃など、人狼ゲームは、シーンの最前線で闘う少女たちに不足する物語性を補ってくれるのではないか。
また、「人狼ゲーム」だけではなく、あらたに研修生から加入した4期生、その5名の少女たちのキャラクターの発見を可能とする、アイドルガイド的な役割を担うコンテンツの提供にも期待がかかる。


■『乃木坂46時間TV アベマ独占放送「はなれてたって、ぼくらはいっしょ!」』番組概要

配信媒体:ABEMA
配信日程:2020年6月19日(金)夜7時~
配信チャンネル:ABEMA SPECIALチャンネル
DAY1
https://abema.tv/channels/special-plus/slots/CVRwLESD4GsvQw
DAY2
https://abema.tv/channels/special-plus/slots/CVRwGHtj4nsuF5
DAY3
https://abema.tv/channels/special-plus/slots/C744xtbUhaZVFM

 

 

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