AKB48 西野未姫評判記

「第2の”まゆゆ”」

わたしが悪ふざけをするのもね、ミウーソフさん、少しでも人気者になりたいからさ。

ドストエフスキー/カラマーゾフの兄弟(原卓也訳)

西野未姫、平成11年生、AKB48の第十四期生であり、「三銃士」の一人。
第2の渡辺麻友として、デビュー時、ファンの胸を高く鳴らしたが、反面、ピエロのような滑稽な振る舞い、品性に欠いた言動をもって、ファンのみならず同業者の多くを悲憤慷慨させてもいる。
よりにもよって渡辺麻友の直系に立つメンバーが、媚びと妬みの混じったピエロであったことは、渡辺麻友に憧れ、渡辺麻友のようなアイドルになりたいと志す多くの少女にしてみれば、容易には認めがたい事態であるはずだが、本人の意思にかかわらず、生まれながらに渡辺麻友の面影を濃く残すことで、AKBファンに期待され、その声に応えたい、ファンを喜ばせたい、ファンに褒められたいと渇望するなかで、結果的に、道化を演じるしかないというところまで追い詰められてしまった点にこそ、西野が渡辺麻友の後継者たる証がある。ファン人気を獲るために、渡辺麻友が「純潔」を演じたのであれば、西野にとってはそれが「道化」であったにすぎない。
自分ではない何者かを作り上げることが「アイドル」を意味するという、渡辺麻友の決めたスタイル、その王道の極北において、西野はやはり「渡辺麻友」の直系に立っているのだ。

総合評価　54点

問題なくアイドルと呼べる人物

（評価内訳）

ビジュアル　14点　ライブ表現　4点

演劇表現　10点　バラエティ　14点

情動感染　12点

AKB48　活動期間　2012年～2017年