AKB48 早坂つむぎ 評判記

「剣呑・アイドル」
早坂つむぎ、平成13年生、AKB48のTeam8のメンバー。
剣呑なアイドルであるとして、テレビのバラエティ番組での一幕を機にその諧謔(かいぎゃく)が脚光を浴びたが、他者に脚色されることを嫌う、しかし自分自身で脚色することもできない、弱さをもった少女であったらしく、ブレイクには至らなかった。アイドルの果てに自分のやりたいことを見つけようと憂苦に駆られたその姿は真に「アイドル」と呼ぶべきものであったが、職業としての「アイドル」を演じるための適性に欠いたことで、アイドルであるという自覚が揺らいでしまったようである。ゆえに多くの場面で、内面の暗さをこの少女は打ち出している。
一目見れば、素通りを許さない何ものかを、早坂つむぎという少女が有していることはわかる。それだけにステージ上で思うように花を咲かせることのできない早坂を前に、同業者、ファン共に、もどかしさを抱きつづけたようである。インサルト・ヒューモアへの反抗心、仲間のメンバーに向ける過剰な配慮が禍して無感覚な人物だと見なされたり、考え、迷い生きる姿が、多くの場面で誤解を生み、そうした屈託の数々が最後まで解消されずアイドルの幕を閉じている点が何にも増してやり場のない、陰鬱なイメージを作り出している。
総合評価 51点
問題なくアイドルと呼べる人物
(評価内訳)
ビジュアル 12点 ライブ表現 8点
演劇表現 5点 バラエティ 13点
情動感染 13点
AKB48 活動期間 2014年~2018年