AKB48 相笠萌 評価

AKB48

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「身体が大きく早起きの農夫のような目をしていた」 


ある意味では、アイドルの新しいジャンルを切り拓いたパイオニア、もしくは先駆者と呼べるかもしれない。
一風変わった、他とは異なる、陳腐ではない「毒舌」キャラを作り上げた人物である。ファンと持ちつ持たれつな毒舌。
その「毒舌」は確かに、既成のアイドルの枠組みからはずれ、異物感すらあった。が、それがどのような意味をもつのか、疑問でもあった。その毒舌を交えた交流、行為が、アイドル本人とファン双方にどのような効果をもたらすのか、考えたとき、答えは、アイドルとして何ほどの影響も生めない物語、となった。無機質な感想を云うならば、非生産的な物語。

相笠萌のそれは、いわゆる”ツンデレ”ではなく、モラトリアム特有の感情の流露が起き、本心が溢れた結果として「毒舌」が姿を現すのである。そして、それが切れ味の良いウィットに富んだ科白に感じられるのは、「アイドルとそのファン」という構図の上でのみ、成り立っているモノだからだ。しかし、言い換えれば多くのアイドルが、「アイドルとファン」という構図が原因で不成立になってしまう距離感を抱えるなかで、そのアンチテーゼと捉えられるようなコンテンツを素朴で無垢な少女がつくりあげたのだから、やはり評価されるべきだろう。グループが標榜するコンセプトに準じてもいる点も看過できない。

相笠萌自身が誇るもの、存在理由にしたもの、それはダンスであった。しかし、如何にダンスの技術があっても、それを表現という領域に到達させることができないのであれば、評価へと導くこともまた、不可能なのである。なぜ、それができなかったのか、理由は、あえて述べるまでもないだろう。

 

総合評価 45点

問題なくアイドルと呼べる人物

(評価内訳)

ビジュアル 8点 ライブ表現 10点

演劇表現 10点 バラエティ 6点

情動感染 11点

 

・AKB48 活動期間 2011年~2017年

評価点数の見方