SKE48 Darkness 評判記

SKE48, 楽曲

Darkness ミュージックビデオ/SKE48

「Darkness」

歌詞、楽曲について、

アイドル、ではなく、グループアイドルにとってのバイブルであり、SKE48のみならず、あらゆるアイドルグループにおいて、その詩的世界の表現を試みるべき作品。
今作は、詩的表現に満ち満ちている。この、「Darkness」の詩情の表現に挑むならば、それはダンス(歌唱)と演劇のすり替えを求められるのだろうし、「グループアイドル」という偶像の底暗さ、ある種の深刻さを「希望」だと記す詩情を前にして、おそらく、アイドルの個々が、それぞれ音楽と差し向かいに解釈を挑まなければならないだろう。つまりは、愛を、闇を、演じなければならない、アイドルが「僕(ファン)」の幻想でしかない、という事実にアイドルを演じる少女たちは辿り着かなければならない。不鮮明な虚構の暗さ、つまり作り物の、しかし現実を超えた現実であるというフィクションに踏み込むのはアイドルだけではない、というリアリティへの理解と同時に、ファンの、アイドルに対する飛躍した妄執を受け切る姿勢を示さなければならない、という屈託を抱きしめる必要がある。たとえば、アイドルの夢に乗り、アイドルに献身しつづけた人間が、あるとき、闇の深さと重なったまま倒れたとしてもけして手を差し伸べてはいけない、という闇の明るさを理解し、震えなければならない。その眼前で倒れたファンのこれまでの献身を無駄にしないためにも、光のある方へ向き直り、奇跡との遭遇に歓喜し続けなければならない。そのような演技を通過することによって、暗闇を表現することによって、はじめて、フィクティブな批評空間がトレーに載せて差し出され、ファンの前に本当の「アイドル」が立ち現れるのだ。

 

総合評価 83点

現代のアイドルシーンを象徴する作品

(評価内訳)

楽曲 16点 歌詞 18点

ボーカル 17点 ライブ・映像 15点

情動感染 17点

歌唱メンバー:石田安奈、木﨑ゆりあ、木下有希子、桑原みずき、竹内舞、松井珠理奈矢神久美

作詞:秋元康 作曲:KENGO 編曲:KENGO

 

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