AKB48 僕の太陽 評判記

「アキバ48じゃないって、AKB48!」
歌詞、楽曲、ライブ表現について、
ひまわり組1st公演楽曲。ファンと出会い、アイドルとしての実感を持ちはじめた少女たちが、はじめて明確な活力を提示した楽曲。アイドルから明確なメッセージを受け取ったファン、彼らもまた、アイドルファンとしての自我を確立するように、アイドルの情動ではなく、自身の情動をアイドルに重ね合わせようと狂態を演じ始める。この時期から、いわゆる「干す」などの、アイドルの順位闘争と対峙したファンが自身の感情をシーンに打つけるために用意したワードがしきりに現れ出す。
アイドルはファンの鏡であると同時に、アイドルもまた、ファンを鏡にして物語を描いていかなければならない、という事実に少女たちは直面する。少女たちの多くが日常を演じることの覚悟を獲得する。その代償か、劇場披露時の彼女たちの表情は痛々しく、硬直しており、心の在り処が身体の動き以上にバラバラで興を削いだ。
総合評価 51点
聴く価値がある作品
(評価内訳)
楽曲 11点 歌詞 14点
ボーカル 8点 ライブ・映像 6点
情動感染 12点
歌唱メンバー:板野友美、大島麻衣、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、中西里菜、前田敦子、峯岸みなみ、秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、宮澤佐江、渡辺麻友
作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ 編曲:井上ヨシマサ