AKB48 有馬優茄 評判記
「ありゃま」
有馬優茄、平成3年生、AKB48の第五期生。
秋元康に会うためにアイドルになった、とデビューの動機を語っている。それなりにユーモアな、突飛な発想をもった個性的な人であったようだが、例にもれず、と表現すべきだろうか、この人もまたセレクション審査に落第し、正規メンバーに昇格することなくアイドルの活動を終えている。この当時――正確に言えば5期生よりひとつ前の4期生オーディション開催時――、プロデューサーである秋元康はAKB48を「個性の集合」と謳っているが、その実、多くの少女が類型的な幕切れを描いていることは、あるいは皮肉的だと言えるかもしれない。
有馬優茄に何がしかの魅力、個性があったことは、他ならぬファンの声価によって証されている。有馬は、1年と3ヶ月、活動し、劇場公演にも出演したメンバーであるにもかかわらず、内部オーディション落選後、別れの挨拶を公にファンに述べることなく唐突に姿を消している。それが当時の慣例だったようだが、そうした事態に向け、ファンは、嘆き、悲しみ、呆れるのではなく、次の新しいオーディションの開催が告知されるたびに、彼女が復帰するのではないかと、ささやき合い、淡い期待をシーンの上に投げかけている。
総合評価 48点
辛うじてアイドルになっている人物
(評価内訳)
ビジュアル 10点 ライブ表現 7点
演劇表現 8点 バラエティ 12点
情動感染 11点
AKB48 活動期間 2007年~2009年