乃木坂46 大和里菜 評判記
「太陽は許してくれる」
大和里菜、平成6年生、乃木坂46の第一期生。
責任ではなく負い目から逃れようとする人、というイメージが強い。そのため、現役時代、卒業後(卒業という表現は適切ではないかもしれないが)のいずれも、ファンのあいだで好意的に語られる場面をもたない。
畠中清羅、松村沙友理とならび、アンタッチャブルなアイドルだが、大和は両者に比べ、より生々しい衝動性を把持したアイドルである。たとえば自身の脳内に広がる外界の美しさ、匂いなどをファンに共感してもらいたいと欲する、その強迫めいた情念の有り方は、アイドルの自己肥大を映し、ファンを動揺させた。上京にともなう不安、寂しさをファンに伝えることでアイドルとしての人気を得ようとする、あられもない姿は、どうしようもなく浅薄で、陳腐だが、それだけに多くの平凡なアイドルの苦悩を肩代わりしているかに見える点が、この人の功績だろうか。
表題曲の歌唱メンバーに選抜されたのは「夏のFree&Easy」の一作のみ。早期離脱者に数えられる。
総合評価 42点
辛うじてアイドルになっている人物
(評価内訳)
ビジュアル 3点 ライブ表現 7点
演劇表現 6点 バラエティ 13点
情動感染 13点
乃木坂46 活動期間 2011年~2014年