SKE48 大矢真那 評価

SKE48

大矢真那 (C) 日刊SPA!

「あなたの王国が私たちにもたらされますように」

ここは見世物の世界
何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら
すべてが本物になる

It’s Only a Paper Moon/訳 村上春樹 

大矢真那、平成2年生、SKE48のオープニングメンバー。
アイドルの作る架空の世界がインディヴィジュアル・プロジェクションならば、その成熟度、完結性のたかさにおいて、大矢真那の虚構は最高到達点と云える。救済と喪失をファンに体験させた深川麻衣の虚構、転向による妄執を作り上げた向田茉夏、橋本奈々未の虚構、現実と架空の境界線が不分明になった西野七瀬、松村沙友理の虚構、それらの一要素を含み、先駆けていた物語を描いたのが大矢真那である。とくに、大衆に傷めつけられ、ヴァルネラヴルを抱えた仲間の保護者となり、少女たちを世間から遠ざけるように匿う姿勢は、村上春樹の『1Q84』に書かれた”暗殺者を匿う老婦人”や、チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』に登場する、養女を社会への復習の道具にする”ミス・ハヴィシャム”と共時しており、グループアイドルを演じる女たちの稚気、その一つの雛形を作ったと云えるだろう。しかし、その虚構の映す完結性は、大衆を虜にする不完全性の欠如の証明でもあり、グループアイドルの概念を決定づけた、AKB48の不完全性を抱えた群像劇に対する裏切り、大衆の理解の及ばない独立国家と見做され、メーンストリートから逸れた見世物小屋として、常に揶揄された。

 

総合評価 67点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 13点 ライブ表現 13点

演劇表現 13点 バラエティ 13点

情動感染 15点

SKE48 活動期間 2008年~2017年

引用:見出し、村上春樹「1Q84」

 

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