SKE48 大矢真那 評価

SKE48

大矢真那 (C) 写真集『小倉トースト』/中島宏樹 /セブン&アイ出版

「あなたの王国が私たちにもたらされますように」

ここは見世物の世界
何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら
すべてが本物になる

It’s Only a Paper Moon/訳 村上春樹 

アイドルの作る架空の世界がインディヴィジュアル・プロジェクションならば、その成熟度、完結性のたかさにおいて、大矢真那の虚構は最高到達点と云える。救済と喪失をファンに体験させた深川麻衣の虚構、転向による妄執を作り上げた向田茉夏、橋本奈々未の虚構、現実と架空の境界線が不分明になった西野七瀬、松村沙友理の虚構、それらの一要素を含み、先駆けていた物語を描いたのが大矢真那である。しかし、その虚構の映す完結性は、大衆を虜にする不完全性の欠如の証明でもあり、グループアイドルの概念を決定づけたAKB48の不完全性を抱えた群像劇に対する裏切り、大衆の理解の及ばない独立国家と見做され、メインストリートから逸れた見世物小屋として、揶揄された。

 

総合評価 61点

アイドルとして活力を与える人物

(評価内訳)

ビジュアル 10点 ライブ表現 13点

演劇表現 12点 バラエティ 11点

情動感染 15点

SKE48 活動期間 2008年~2017年

引用:見出し、村上春樹「1Q84」

評価点数の見方