乃木坂46 宮澤成良 評判記
「アイドルに向いていなかった」
宮澤成良、平成5年生、乃木坂46の第一期生。
バレエ留学の経験、元プロサッカー選手の父親をもつなど、アイドルとしての出自は豪華である。
けれど生来的にアイドルという職業に不向きな人であったらしく、虚実に尽くしたり、順位闘争に敗れることの屈託が、アイドルを演じれば演じるほど「自分」を見失ってしまうという隘路に、彼女を立たせてしまったようである。快活で、ラグジュアリーな雰囲気をもった少女が、自傷するほどに、心の弾みをなくしていく様子は、グループが黎明期から成長期へと移り変わるなかで、一抹暗い影を落としている。
惣田紗莉渚、岡本姫奈にしてもそうだが、バレエという、きわめて美しく過酷な舞台で培ったものをアイドルの世界で語り直すことのむずかしさ、苦心が、宮澤の残したテーマと言えるだろうか。
総合評価 47点
辛うじてアイドルになっている人物
(評価内訳)
ビジュアル 11点 ライブ表現 11点
演劇表現 8点 バラエティ 8点
情動感染 9点
乃木坂46 活動期間 2011年~2013年