質問への返答 8

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「後の祭り、アトノマツリ、ってなんだ?」

質問への返答、とタイトルに付し、約半年に一度、Q&A方式で読者のみなさんと交流をはかってきたものの、最近は、読者から寄せられる声のほとんどが、記事への感想、または、誰々の批評を書いてほしい、という要望らしく、答えるべき「質問」が、もうありません。サイトがようやく形になってきた、ということなのでしょう。誰々の批評を書いてほしい、という要望については、こちらの記事「佐久間宣行プロデュースのアイドル「ラフ×ラフ」がおもしろそう」がある種の答えになっているとおもうので、読んでもらえたら、と。
ちなみに、現在なんらかの理由で公開を保留している記事を管理人にリストアップしてもらったところ下記のようになりました。こうして一覧にして眺めてみると、自分の興味がどこにあるのか、どこにあったのか、よくあらわれていて、おもしろい。ただ、これらの記事を今後順次公開するのかと言えば、そんなこともなく、正直、私の気分次第、としか言えないのですが。
もちろん「アイドル」に飽きたわけではなく、日々、思うところがあれば、文章にして考えています。問題は、勢いで書き上げたものを見栄えの良いものに仕上げていく作業に対するタフさ、がない点。今は、乃木坂46の白石麻衣の批評を、ほぼ一から書き直しています。アイドル個人の批評を新しく書くのは、ほぼ一年ぶり、になります。これは本日中、あるいは、明日にでも公開できる、かもしれない。

 

 

もう一つ。言葉の覚え方。本を読む際の、メモの仕方。についての質問、のようなもの、が届いた。
読書をしながらメモを取ろうとする、ということは、読書をたのしむのではなく、本からなにかを吸収しようとしているのだと思います。その手段、方法は色々あると思います。たとえば、小説家であり知識人でもある大江健三郎は、とにかく線を引きまくる、となにかのインタビューで語っていたような。個人的には、本に線を引くことには強い抵抗があるので、私は読みながら気になる箇所があれば、ページの端をちょこっと折ります。ドッグ・イヤー 、と呼ばれているらしい。その本を読み終わった後に、該当のページをもう一度、すべて読みます。そこであらためて気になった箇所をメモします。読みながら、気になった箇所があれば、都度、本を置きメモ帳を開いてメモを取る……、そういった行為は避けている、ということです。
また、できれば、本から写したメモは、それが他人の言葉であることをあとからでもひと目で確認できるように、(本のタイトルとは別に)印しを付けておいたほうが、身のためでしょう。
とにかく文章を書いていると、自分の言葉と他人の言葉の区別がつかなくなることが多々あります。他人の言葉、プロの作家の言い回しを使う、要するに剽窃する場合ですね(なにごとも一度使ってみないと、文章力は身につきません)、それが意図的であれば問題ないわけです。問題になるのは、それが意図的に、ではなく、無意識に、まったくおなじ表現を用いてしまう場合です。無意識に他の人間の言葉を使いまわしてしまうようでは作家にはなれません。盗むにしても、「意識」がなければならない。そのためには、やはり、メモを取る際に、なにか印しを付けておきましょう。タイトルとは別に印しを付ける理由は、そもそもメモが積み重なってくると、その本から写した文章と、その本に対する自分の言葉の区別が、一見するとつかなくなる、という状況に出くわします。だから、印しを付けておくのです。

私の場合はこのように「書」と印しを付けています。自分のアイデアを書き込む場合は「案」と書く、等々。ちなみに、この文章(福田和也の文章)、乃木坂らしさにかさねて考えることができそうですよね。

2022/12/12  楠木かなえ

 

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