AKB48 松岡由紀 評判記

AKB48

松岡由紀(C)スクランブルエッグ

「一日千秋の思いに負ける」

松岡由紀、昭和62年生、AKB48の第三期生。
面長で、切れ長の目をした、古い日本画に線を引かれた京人のように、雰囲気を濃く出した少女だが、――劇場公演をなげうって、恋い焦がれた海外アーティストのライブに駆けつけたという衝動のエピソードからもわかるように――生来のビジュアルとは裏腹に、考えるよりもまず行動する、不羈奔放な人物である。その奔放さは、当時のファンのみならず、AKBの黎明期の居所を訪ねるファンをすくなからず悲憤慷慨させている。

デビュー当時は、それなりに注目された。音楽に躍動する、そのステージ上での存在感は、アイドルの踊りに多少なりとも関心をもつファンにとっては、無視できないものだった。けれど足の怪我によって戦線を離脱してからは、ほとんど話題にされていない。柏木由紀、渡辺麻友など、3期のホープたちと比べれば、語る場面を持たない。その生まれながらの行動力、人生には「アイドル」よりも大切なものがあるのだということを、言葉にして、またそれを避けようのない本心として、逃げ隠れせず、ファンに伝えることができれば、印象は違ったかもしれない。
卒業後は、ダンサーとして、世界中を飛び回っていると、10年祭に参加した際に、ファンに向け語っている。

 

総合評価 44点

辛うじてアイドルになっている人物

(評価内訳)

ビジュアル 10点 ライブ表現 11点

演劇表現 5点 バラエティ 11点

情動感染 7点

AKB48 活動期間 2006年~2009年