AKB48 福岡聖菜 評判記

「郷愁深いビジュアルの持ち主」
福岡聖菜、平成12年生、AKB48の第十五期生。
デビューからすでに10年以上経つ。ベテランの域に達したメンバーだが、デビュー当時、松井玲奈から絶賛されたビジュアル、たとえば向田茉夏を想起させる、心に思い浮かべても崩れることのない郷愁の深いその外貌の魅力は今日なお健在である。瞳の独特の強さにおいて、一切、調和を失っていない。その点で福岡聖菜は、デビュー時をピークとする多くのアイドルたちから隔絶した、希有な存在だと呼べるだろう。
音楽作品、舞台作品など、出演作における姿勢、特に作品を成り立たせる歌詞だったり台詞だったりに向ける姿勢も、一貫している。作品に印された「言葉」をつい難しく考え、又その「言葉」をうまく表現できない自己を省みて、悔しさを抱けないことが悔しい、と言ってみたり、感情を裏返す無垢な一面をもっているが、そうした言葉への意識が、常に自己にハードルを課し、それを乗り越えることで成長をかなえてきたようである。
表現への熱意は、グループの歴史にたいする真摯さを育んでもいる。AKBらしさを受け継ごうとする意思表示が、あたらしいものを求めるファンの関心をむしろ強く買うという光景に結ばれている。
総合評価 65点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 14点 ライブ表現 12点
演劇表現 14点 バラエティ 13点
情動感染 12点
AKB48 活動期間 2013年~


