STU48 尾﨑舞美 評判記
「一夜漬け・アイドル」
尾﨑舞美、平成12年生、STU48の第一期生。
16歳でデビュー、17歳で活動を辞退。いわゆる点綴に逸れてしまった、早期離脱者に数えられる。メジャーデビュー後の、最初の卒業メンバーである。グループ全体で見れば、魅力に乏しいメンバーだが、アンダーとしては、作り手から、また同期のメンバーからも、信頼を得ていたようである。選抜メンバーの代役を任命された際に、その多くが公演直前に伝えられるために、多くの少女がその要求に応えきれず脱落していくなかにあっても尾﨑は一夜漬けの果てに課題をクリアしつづけたようである。瀬戸内7県ツアーの山口公演においては、センターである瀧野由美子の代打に選ばれてもいる。その際には、瀧野由美子が尾﨑の家を訪ね、ダンスのアドバイスをしたという。そんな瀧野のことを、尾﨑はロマンチストと形容している。なかなか大胆な発想、ユーモアの持ち主かもしれない。
よりにもよって、STUがAKB劇場へ初めて出張公演を行った日に活動の辞退を告げるという、バツの悪さも、あるいは、彼女なりのユーモアなのかもしれない。なによりも愉快なのは、それがその年、AKB劇場で発表された卒業(活動辞退)報告の一人目であったという点で、正直に言って、顔と名前の一致しないアイドルが突然目の前に進み出て活動辞退の報告をするという奇妙な光景に、その場に居合わせたファンの多くが唖然とした。
卒業理由については、具体的には語られていない。本人の曖昧な言によれば、あたらしいことをやりたい、であり、かねてからスカウトされていた芸能事務所への移籍が決定打となったようだ。
卒業後、現在は「シコクパンク」という男女4人組のユーチューバーとして活動している。アイドル時代同様に、ガリンペイロの若者のごとく一攫千金を夢見て、とてもかくても幸福をつかもうと手を伸ばしている。すでにアイドル時代よりも長く活動しているから、アイドルであった頃の彼女を語るよりも、ユーチューバーである彼女のことを語るほうが、あるいは、その横顔に接近できるかもしれない。
総合評価 54点
問題なくアイドルと呼べる人物
(評価内訳)
ビジュアル 11点 ライブ表現 12点
演劇表現 8点 バラエティ 12点
情動感染 11点
STU48 活動期間 2017年~2018年