日向坂46 髙橋未来虹 評判記

「アイドルたちの円居」
髙橋未来虹、平成15年生、日向坂46の第三期生であり、初代副キャプテン。
菅原咲月らと並ぶ、「キャプテン」の立場においてグループの次代を担ったアイドルの一人。
威丈高に振る舞うことがキャプテンを作るのではなく、自律の精神がアイドルを作ることを、つまりアイドルを演じる少女のそれぞれが個々に強い自意識をもっているということを率先して示す、代表することがキャプテンを意味するのだという佐々木久美の姿勢を、髙橋未来虹は誰よりも誠実に受け継いでいる。とりわけ、言葉・文章が端正である点、たとえば千千に乱れた自分の感情を上手に抑制し、静かな力動のあるものとして記す点などは、佐々木久美とよく似ている。自分を誤魔化さない笑顔と、またその際に舞い上げる声が、近傍に立つアイドルだけでなく、離れた場所に立つアイドルの緊張感をもほぐし、支え、円居を描く点が、なによりも頼もしい。
そうした頼もしさは、ライブパフォーマンスにおいても認めることができる。デビュー当時は、ただ身体を揺らすだけの、音楽に寄り添うことのない踊りを見せることが多かったが、『愛のひきこもり』に前後してだろうか、音楽にたいして、それが自分を取り囲んでいるというような実感を、仕草として表すようになった。たとえば、センターで踊るアイドルに注目している段で、髙橋の姿が目に入ると、自然、その姿を目で追ってしまうくらいに、踊りにおいて、敢為に、ダイナミックに、存在感がある。歌唱表現についても、同様のことが云えるだろう。
あえてケチをつけるのならば、そうやって気を引かれたあとに、なおのこと虜にされるような、アイドルの物語的な魅力、アイドルを物語として映し感銘を与えるなにかが不足しているであろう点に尽きるだろうか。
総合評価 65点
アイドルとして活力を与える人物
(評価内訳)
ビジュアル 13点 ライブ表現 14点
演劇表現 13点 バラエティ 15点
情動感染 10点
坂道研修生 活動期間 2018年~2020年
日向坂46 活動期間 2020年~